DISTOを比べる

何が違う?レーザー距離計 Leica DISTO X3 vs X310

2018年新登場の、Leica DISTO X3は、先行機種であるDISTO X310(2012年発売)の後継として誕生しました。Leica DISTO X310は、耐久性の高い堅牢モデルとして、過酷な環境下で測定作業を行う現場から選ばれ続けてきました。

その堅牢性を引き継ぎ、さらに進化した最新機種・Leica DISTO X3は、DISTO X310とどんな違いがあるのか。両者を比較しながら、ご紹介します。

※ Leica DISTO X310は、販売を終了しております(2018年12月現在)。

Bluetoothで転送

堅牢モデルに、Bluetooth?

Leica DISTO X310は、建設現場、工場、研究機関で使用されることが多いモデルです。選ばれる理由は、高さ2mからの落下耐性に加え、水やホコリに強いIP65の仕様にあります。

一方で、一定のユーザーから、室内でのモニタリング(設置した状態で一定時間、測定を続ける)端末として、自社開発ソフトにリアルタイムでデータの転送ができるよう、Bluetooth対応への要望が多くありました。

これらの要望から、新登場のXシリーズはBluetoothを内蔵しました。専用ソフトウェアやアプリを使うことで、測定した値はその場でPCやタブレット、スマホに自動転送したり、アプリでスケッチした図や写真に載せることもできます。

1.測定しながら、作図する

室内での測定には、メモやスケッチがつきものです。形の複雑なものや、広い空間では、測定する箇所も増えていき、レーザー距離計で測定しながら記録をするのは、大変手間のかかる作業です。

これをスマホやタブレットで出来るようにしたのが、2018年新登場のアプリ「DISTO Plan」です。Bluetooth対応のDISTOと、アプリを入れたスマホやタブレットを接続して使います。

このアプリひとつで、DISTOで測った値を則時転送して、写真や図にのせることができます。測定作業が終わってから持ち帰っていた作業が、現場で完結してしまいます。

写真に測定値をのせる

写真に測定値を入れることができるのが、「スケッチ オン フォト」機能です。

写真は撮影するか、端末に保存したものを使うこともでき、JPEGやPDFファイルとして出力することも可能です。

「スケッチ オン フォト」機能について、詳しくはこちら >>

スケッチして、測定値をのせる

写真ではなく、スケッチした図に測定メモを入れたいときに役立つのが、「スケッチ プラン」機能です。

DISTOで測定していくと、測定値が図に反映され、スケッチ自体も最適化されていきます。窓やドアを入れて、測定値を入れることもできます。

「スケッチ プラン」機能について、詳しくはこちら >>

測定すると、図が自動で完成

測定しながら、同時に図が出来てしまう。そんな機能があります。Leica DISTOシリーズの中でも、新製品のX3, X4 のみが対応している「スマートルーム」機能です。DISTOで部屋のサイズを測定しながら、間取りのスケッチまで自動的にできます。これは、DISTO X3 本体に内蔵されたIMUセンサーにより、自ら方向を検知できるためです。

  • 床面積や壁ごとの面積、部屋全体の周長、容積も知りたい。
  • 現地調査で図面(平面図、立体図)を作りたい。

こんなときに、スマートルーム機能が役立ちます。作成した図は、JPEGやPDFファイルとして出力することができます。もう、測定器と手書きのメモを持ち替えながら作業する必要はありません。

スマートルーム機能について、詳しくはこちら >>

2.モニタリング・センサーとして使う

ソフトウェア「DISTO transfer」を使って、一定間隔で測定し、Windows 10端末に自動転送できます。測定値は、端末のExcelやテキストファイルに、単位や日付などのパラメータを指定して転送することができます。

詳しくはこちら >> DISTO transfer の機能・使い方

ソフトウェアから測定指令を出すことも可能です。レーザー距離計を離れた位置に置き、モニタリングをしたい場合や、測定ボタンを押せない場所に置く場合などにも有効です。詳しくはこちら >> Windows端末から測定指令をかける

手になじむフォルム

レーザー距離計で測定する時間が、たとえわずかな時間であっても。取り出してから測定が終わるまで、ストレスを感じさせないフォルムを常に追求してきた、Leica DISTOシリーズ。堅牢性が求められる現場で選ばれてきた Leica DISTO X310と、その後継として新登場した DISTO X3。DISTO本体の外観がどのように進化したのか、比較してみます。

Leica DISTO X310 よりも X3 は若干サイズアップしていますが、厚み(奥行き)が減り、さらに持ちやすく、手になじみやすい形状に進化しています。

Leica DISTO X3 本体の側面です。素手で持っても、手袋をつけていても滑りにくいフォルムの秘密がここにあります。X310に比べて、角や底のラバーコーティングが厚く、側面もすべてカバー。両サイドに形状の異なる凹凸をつけることによって、滑り止めと持ちやすさを両立させたデザインになっています。

DISTO X310 にもラバーコーティングは施されていますが、凹凸のある側面は樹脂でできており、滑りにくさ、掴みやすさにつながる弾力性という点ではラバーに劣ります。

  • Leica DISTO X310 寸法:122×55×31 mm 重量:155g
  • Leica DISTO X3 寸法:132×56×29 mm 重量:188g

見やすい画面

レーザー距離計の使いやすさは、画面の見やすさで大きく変わると言っても過言ではありません。限られた時間で測定作業を行うときに、画面が見づらい計測機器は選ばれません。工場から家庭まで、あらゆる現場での使用を想定して作られてきたレーザー距離計 Leica DISTOの進化は、そのディスプレイからも感じていただくことができます。

見やすくなった文字

下図左から、DISTO X310、DISTO X3 の画面です。DISTO X3(右)文字(フォント)デザインの進化をご覧ください。数字だけでなく単位や記号もくっきり見やすくなり、モノクロから3色カラー(黒、赤、青)表示に。パッと見てすぐに認識できる、視認性の高さを感じていただけることでしょう。

 

アイコンで選ぶ

Leica DISTO X3 の画面は、機能や設定項目がすべてアイコンで表示されます。文字を読む必要がなく、やりたいことを直感的に始められる、シンプルなデザインです。

 

向きに合わせて画面が回転

スマートフォンのように、DISTO本体の向きに合わせて、画面が回転します。もう、画面を見るために無理な姿勢をとる必要はありません。

アダプターに秘められた、拡張性

室内では、長さが測れればいい。そうお考えの方もいらっしゃいます。ところが、いざ室内で測ろうとすると、細かい箇所をたくさん測らなくてはいけない、物が多くてレーザーが当たらない、作業スペースが限られるなど、屋外での測定よりも制限が多く、手間がかかることがあります。

離れた場所の長さ(2点間距離)を測る場合、ピタゴラス測定の精度ではお話になりません。現在、レーザー距離計単体で2点間の距離を測ることができるのは、最上位機種であるDISTO S910 のみです。

Leica DISTO X3には、専用アダプターがあります。X3と同時期に新登場した、全く新しいアダプター「Leica DST 360」。レーザー距離計本体を固定するためだけのもの、というアダプターへの概念が、この一台で変わります。X3とアダプターを組み合わせて使うことによって、最上位機種しか使うことのできなかった2点間距離測定が、可能になります。

3次元座標情報を取得

  • 機材や設備で移動もままならない室内で、幅や高さを測りたい。
  • 工場や施設内の床面や天井のデータを取りたい。

Leica DISTO X3 を、専用アダプター「Leica DST 360」と一緒に使うことで、三次元座標のデータ取得が可能になり、離れたところから二点間の距離(Point to Point, P2P)を測ることができます。

資材や機器が多く、作業スペースが限られた場所などで、天井の幅や長さ、離れた場所にある二点間の距離を、一ヶ所から安全かつ正確に測ることができます。

アダプター「Leica DST 360」の概要について、詳しくはこちら >>

アプリ「DISTO Plan」を使えば、座標情報をCADデータに変換し、スマートフォンやタブレットに転送することができます。

物理的に隠れてしまっている場所や、材質上レーザーが照射できない場所のデータを補正することもできます。

床面をくまなく測定できる機能について詳しくみる >>

下記 動画では、X3と同シリーズの屋外モデル・X4を使って床面を測定しています。