アプリ「DISTO Plan」は、レーザー距離計を使った「測定」と、
「図のスケッチ」が同時にできる画期的なツールです。
「スケッチプラン」機能は、作成した図に測定値を入れていくと、
数値が反映された図に自動で変わっていきます。
出来上がった図が想定したものと違っていて、何度もスケッチや測定をし直すことなく、
正確な図を作成するためのヒントをご紹介します。
目次
数値を入れたら、図が歪んでしまった!
「スケッチプラン」機能は、作成した図に測定値を入れていくと、
数値が反映された図に変わっていきますが、
複雑な形をした部屋などで、作成時のスケールから大きく乖離した数値を入れると、
下図のように、図全体が歪んだり、大きく変形することがあります。
この現象は、アプリが「線で閉じられた図形」として図を計算しているために起こる仕様で、不具合ではありません。
しかし、限られた作業時間で、せっかく描いた図が歪んでしまい、
はじめから描き直して再測定・・・という手間は避けなければなりません。
正確な図を作成するコツ
スケッチプラン機能の通常の方法は、
「始めに図形を描き、そこに測定値を入れていく」というやり方ですが、
半分だけスケッチ → 測定 → 残り半分をスケッチ → 測定 → 図面が完成
つまり、一度に図をスケッチしておくのではなく、途中まで「線」として描き、その分だけ測定値を入れてから、再度、線を追加していくという方法です。
それでは、手順を解説します。
1.「途中まで」スケッチする
アプリ「DISTO Plan」でスケッチプラン機能を立ち上げたら、画面右下の「線」アイコンを選択し(茶色に変わります)、途中までスケッチしていきます。
2.DISTOで測定し、図にのせる
途中まで描いたら、「線」アイコンを再び押します(赤色に戻ります)。
描いた線が黒い点線になったことを確認して(左図)、レーザー距離計 DISTOで測定し、通常の方法と同じく、
図に値を乗せていきます(右図)。
3.続きのスケッチをする
測定値を全ての線に反映させたら、線を追加していきます。
「線」アイコンをタップして、描線していきます。
4.追加した線をDISTOで測定、値を図にのせる
残りの部分を作成しました。再び「線」アイコンを押して、DISTOで測定し、値を入れて反映していきます。
図が完成するまで、この作業を繰り返します。
最後の2ヵ所は、アプリのプログラムが計算した長さ(カッコ付きの数字)と、DISTOで測定した値に乖離がなければ、測定値をのせます。
数センチ以上の乖離がある場合、測定値を入れると図が変形してしまいます。その場合は、「ツール」からテキスト機能を使って注釈を入れるなどををお勧めします。
全ての場所の数字を入れると、作図が完了します。
面積や周長も自動的に算出されています。
- Android端末は、機種によっては安定しないことがあります。
- スケッチプラン機能で図をスケッチする際は、可能な限り、
現場に即した形での作図をおすすめします。 - 形状が複雑な場所、測定箇所が多い場所では、
このページでご紹介した方法で、複数回に分けて描線・測定を行って下さい。
こんな時は、スマートルーム機能もおすすめです
「スマートルーム」機能は、アプリ「DISTO Plan」のツールの一つで、
DISTOで部屋の壁を順番に測っていくだけで、図を自動作成することができる機能です。スケッチプラン機能と異なり、手でスケッチする必要すらありません。
スマートルーム機能で測定できる回数は上限20回のため、
- 部屋の形状がよくわからない場所
- 形状があまり複雑でない場所
- 測定回数が20回以下で済む場合
などは、測定と同時に図を自動作成できる、スマートルーム機能もぜひお試しください。
レーザー距離計DISTOシリーズは、ホームセンターをはじめ、
インターネットや家電量販店でお取扱いがあります。
また、企業で購入される場合は、機械工具・計測機器関係の商社、
測量機器の代理店でもお取扱いがございますので、
御社のお取引企業へお問い合わせください。
レーザー距離計の在庫やデモ機がある店舗、
3D Distoやレーザー墨出し器Linoの見積依頼をお考えの方は、
下記をご参考になさってください。