ライカのレーザー距離計は、直線距離を測れるだけでなく、
様々な測定ニーズに答える機能があります。
たとえば、屋根の傾斜度や長さなどを、屋根に上らずに概算で測りたいとき。
こんなときは、「斜面の長さ測定」機能が役立ちます。
意外に知られていないこの機能について、しくみと使い方をご紹介します。
「斜面の長さ測定」機能:どうやって測るの?
使い方は簡単です。測定する2点の真正面に立ち、
機能を呼び出して、2回測定するだけです。
2点の斜距離と傾斜角から、
2点間の距離、角度、垂直距離などを自動で瞬時に計算します。
対応モデル
- DISTO D510
- DISTO D810 touch
- DISTO S910
では、実際の測定方法をご紹介します。
「斜面の長さ測定」機能で、測定する
今回は、斜めに立て掛けた黒いパネルを DISTO D810 touchで計ってみます。
必ず、測定する2点の真正面に立ちます。
正面から見て、測定する2点は垂直一直線上にある必要があります。
測りたい2点のうち、上の点から順番に測定していきます。
2点を測ると、測定結果が表示されます。上下ボタン「▲▼」を押して表示できます。
精度について
「斜面の長さ測定」機能では、2つの傾斜角と斜距離から計算して算出しますので、
10m以内でも、精度は±1.0mmにはなりません。
対象物までの距離と傾斜角度によりますが、
数cm~数10cmになりますので、ご注意ください。
より高い精度で測定したい場合は、
座標情報から距離を算出する「2点間距離測定」機能を使用してください。
「2点間距離測定」機能で測定した場合の精度は、10mで±1cm程度です。
この機能が使えるモデルは、下記の通りです。
- DISTO S910 もしくは、
- DISTO X3 / X4 とアダプターDST 360の組み合わせ
10mで±1.0mmの精度をお求めの場合は、
三次元レーザー測定器 3D Distoという機種もございます。
詳しくは、『3D Disto まとめページ』をご覧ください。
レーザー距離計DISTOシリーズは、ホームセンターをはじめ、
インターネットや家電量販店でお取扱いがあります。
また、企業で購入される場合は、機械工具・計測機器関係の商社、
測量機器の代理店でもお取扱いがございますので、
御社のお取引企業へお問い合わせください。
レーザー距離計の在庫やデモ機がある店舗、
3D Distoやレーザー墨出し器Linoの見積依頼をお考えの方は、
下記をご参考になさってください。