3D Disto

見えない場所に点を追加する:3D Disto オフセットツール

三次元レーザー測定器 Leica 3D Disto の測定機能には、レーザーが当たらない場所に点を追加したり、測定補助をする「オフセットツール」があります。

3D Disto 本体は、水平方向に360度、上下方向に最大250度回転できるため、極力移動させることなく、広い範囲を一度に測定することが可能です。しかし、構造上どうしても隠れてしまう場所や、カーペットなどの材質上、レーザーを照射するのが難しい場合。その一ヶ所の測定のためだけに3D Distoを移動するのも、手間がかかります。

もちろん、本体を移動しても問題ない場合は、『リロケーション機能』によって、1ヵ所から全ての測定ができないときに、3D Disto本体を移動した後で、測定結果を測定を続けることができます。

本体を移動できない場合や、移動するほどではない、という場合などに、これからご紹介するオフセットツールによる測定をおすすめしています。

目次

  1. どんな機能?
  2. 物が多い部屋
  3. 天井や奥行きのある場所
  4. 穴の開いた場所や、ふちを測る
  5. 線を延長したり、角を作る
  6. 資料のご案内

どんな機能?

オフセットツールによってできることを、一言で表すと、

見えない場所や空間上に、点を追加する

ということになります。3D Distoで測定中に、点を追加したいときにだけ、機能を呼び出して使うことができます。

例えば、こんなときに役立ちます。

  • 物が多い部屋で床面や壁を測定したい
  • 複雑な形状の天井を、3D Distoを移動させずに測定したい
  • 穴の開いた部分や、縁を測りたい
  • 見えない部分まで延長したり、角を追加したい

作成した点は、3D Distoでレーザー測定した点と同じく、座標情報をもつCADデータとして、出力することができます。

物が多い部屋で、点を追加したい

物が多い部屋、隅々に柱や配管のある部屋では、見えない角があることも少なくありません。しかも、3D Distoを設置できるスペースも限られていて、移動できない。そんなときは、「オフセットポイント・ルーラー」を使って、見えない角に点を作ることができます。

このルーラーは、見えない場所に測点をつくるための補助ツール。3D Disto本体の同梱品です。ルーラーの届く場所であれば、印字された印にレーザーを照射することで、3D Distoから見えない場所でも点を作ることができます。

点を追加したい場所にルーラーの先端(尖っている部分)を固定し、先端から離れている印から順番に、レーザー照射していくことで、先端部分の場所に測点を作ることができます。

オフセットルーラーを使用するときは、3D Distoソフトウェア画面の「オフセット」から左図のアイコンを選択し、測定します。

下記動画では、ドアの測定をするにあたり、ドアの下部に金具がついており、角が隠れて見えません。そこでオフセットポイントルーラーを使って測定しています。

天井や奥行きのある場所で、追加したい

天井など、オフセットルーラーが届かない場所や、あまり近づくことができない場所では、お手持ちの棒やポールを使って、見えない場所の点を追加することができます。ライカのピンポールセット GLS115 もお使い頂けます。

棒やポールの2ヵ所に印をつけ、点を追加したい場所に棒の先端を固定して、2ヵ所の印をレーザー測定していくことで、先端部分の場所に測点が追加されます。

2点を測定して、隠れた場所の点を作成するときは、「オフセットツール」から下記のアイコンを選択し、測定します。

下記動画では、天井の見えない角に向かって、ピンポールを使ったオフセットツールでの測定を行っています。

穴の開いた場所や、縁を測りたい

穴のあいた場所や、曲線部分の縁を測りたい。または、ビルトインタイプのテーブルを測りたい・・そんなときには、ターゲットプレートを使う方法があります。

ターゲットプレート「GZM3」は、3D Disto本体に同梱されています。直接レーザーを照射しづらい「ふち」部分や、レーザーが当たらない材質であっても、ターゲットプレートを使ってレーザー測定していくことで、点を作ることができ、形状を把握することができます。

ターゲットプレートを使って測定をする際は、オフセットツール機能から「垂直オフセット」アイコンを選択します。

下記動画では、穴のあいた石版や、曲線のあるテーブルの形状を測るときにGZM3を使用している例です。

見えない部分に延長したり、角を作りたい

任意の場所に点を作りたい。空間に点を追加したい。そんなときは「CADツール」機能の出番です。CADツールは、3D Distoの測定機能の一つで、レーザー測定ができない場所や空間上に、測点を作ることができます。

ルーラーやポールなどを持ち合わせていない場合や、大きな空間で測定するときに役立ちます。作った点は、測定した点を同じく、座標情報をもつCADデータとして出力できます。

下図では、線のある位置から直角の場所に、CADツールを用いて点を作成しています。

CADツールは、こんな場合にお使い頂けます。

  • 2本の測線の延長線上に交点を作る
  • 測線を延長する
  • 任意の位置に点を作る
  • 測定した線と点が直行するところに点を作る

CADツールについては、下記ページで解説しております。

資料のご案内

下記資料(7~11ページ)で、オフセットツールについてご覧いただけます。クリックするとPDFファイルが開きます(ダウンロード可)。

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