レーザー距離計 Leica DISTO シリーズの全機能をご紹介します。
機能がたくさんあって、使いこなせない、よくわからない、
という方にも、こちらのページをご覧いただければ分かるように解説しています!
目次
レーザー距離計を当てて、直接測る
直線距離
すべての機種で、直線距離測定ができます。
屋外用レーザー距離計は、晴天の日で、60m前後~100m測定可能。
それ以上は、専用のA4ターゲットプレートをお使いください。
面積計算 (縦×横)
レーザー距離計には、縦×横の平米計算機能があります。壁や床の面積を、簡単に求められます。
内装仕上げなどの、インテリア業の方に、よく使われている機能です。
対応モデル:D110、D2、X3、X4、D510、D810、S910
同じ高さの壁の総面積を、加算機能で求める
足し算・引き算機能を使って、部屋の壁の総面積を簡単に測定できます。
高さは最後に1回測定するだけなので、測定回数を減らせます。
イラストの測定手順は、こんな感じです。
1辺目の測定 → +ボタンを押す → 2辺目の測定 → 高さの測定
辺が多い時は、+ボタンで追加していけます。
対応モデル:D2、X3、X4、D510、D810、S910
窓枠・ドアを除いた壁の面積が知りたい
壁の総面積から、ドアや窓の部分を引きたい場合も、上記と同様に加算・減算機能を使います。
この場合は、総面積を求めた後、-ボタンを押し、ドアの幅と高さを測って、DISTOボタンを押すと、総面積から引かれた値が計算されます。
何か所か引きたい場合があるときは、引かれた値を使って、-ボタンを押し、幅と高さを測るという作業を繰り返します。
連続測定
DISTOボタンを長押しすると、連続測定モードになります。
壁からの距離を、リアルタイムで知りたいときに便利です。
専用ソフト「DISTO transfer」を使うと、間隔を指定して、Windows端末へ転送することもできます。
対応モデル:全機種
ステイクアウト機能
床や壁から、一定間隔でマーキングしたいときに使えます。
レーザー距離計で連続測定しながら、リアルタイムで画面に距離が表示されます。
対応モデル:D2、X3、X4、D510、D810、S910
タイマー機能
高いところに置いて、距離を測りたいときや、
立ったりしゃがんだり、という動作がつらい時に、タイマー機能が活躍します。
傾斜角測定
傾斜角度を知りたい面に、レーザー距離計を直接置くと、角度が表示されます。
360度の傾斜センサー(チルトセンサー)がついていますので、本体を逆さの向きにしても、測定できます。
対応モデル:X3、X4、D510、D810、S910
離れた所から、レーザー距離計で測る【概算】
高さ測定
上下の2点を測定し、高さを算出する機能です。
「高さトラッキング機能」「ハイトトラッキング機能」という名称です。
斜距離と傾斜角度から、三平方の定理で計算しています。
2点目の測定は、レーザーを当てず、傾斜角度だけから値を算出していますので、木のてっぺんなど、レーザーが当たらない場合でも使えます。
対応モデル:X4、D510、D810、S910
高低差測定
基準を決めて、その位置からの高低差を算出します。
「ハイト・プロファイル機能という名称です。」
測りたい高さが一直線上にない場合に有効です。簡易的なレベル出しとしても、活用できます。
対応モデル:D510、D810、S910
水平距離測定
対象物に向かって、1回測定すると、自動で水平距離を計算します。
斜距離と傾斜角度を使って、三平方の定理から計算しています。
対応モデル:X3、X4、D510、D810、S910
横幅測定
カメラ機能が付いた上位2機種では、写真から長さを算出する機能がついています。
・横幅
・四角形の面積
・円柱の直径
という3種類の長さが、1度の測定と画面上での矢印合わせで計算されます。
写真のピクセルと、対象物までの距離から値を算出しています。
対応モデル:D810、S910
面積計算 (四角形)
上記の、写真を使った測定は、看板のような四角形・長方形の測定も簡単にできます。
測定方法は同じで、四角形が画面に入る位置に立ち、一度測定した後は、上下左右を矢印で調整します。
対応モデル:D810、S910
横幅・奥行き・斜めの長さ測定
レーザー距離計の中には、レーザーが当たる場所ならどこでも自在に測定できる機種があります。
水平角度センサーを取り入れることで、3次元座標の取得ができるようになり、
レーザーが当たったところはどこでも、2点間距離を測ることができるようになりました。
P2P機能、2点間距離測定機能、という名称です。P2Pは、Point to Pointの略です。
対応モデル:S910、X4+DST360、X3+DST360
面積計算 (測定点で囲まれた範囲)
3次元座標情報を得られることから、写真のように、点で囲まれた範囲の面積も計算することができます。
「スマートエリア機能」という名称です。
3点以上あれば、面積になりますので、多角形でも測定できます。
最大30点まで、測定可能です。
対応モデル:S910、X4+DST360、X3+DST360
ピタゴラス測定
ピタゴラス機能は、D2以上の機種に付いている機能ですが、
誤差が大きいため、推奨しておりません。下記をご覧ください。
離れた所から、レーザー距離計で測る【高精度】
3D Disto
レーザー距離計 DISTOシリーズの中で、最上位に位置する3D Disto。
S910や、X4 / DST360と同様、3次元座標を使って測定できますが、
精度が格段に高いです。
3D Disto : 10mで±1.0mm
S910、X4 / DST360:10mで±10.0mm
工場の品質管理部門、建設施工現場、研究開発部門などで採用されています。
レーザー距離計で測った値の記録方法
スマホやタブレットに測定メモを記録したい
現場写真や手書き図に、レーザー距離計で測定した値を転送できます。
Bluetoothで簡単に値が飛ばせますので、紙へのメモに比べると、
転記ミスや測定のし忘れなどが防げます。
CAD図面が欲しい
測定結果をDXF形式のCAD図面として出力したい、
というご要望に対しては、2つの選択肢があります。
アプリ『DISTO Plan』を使う
アプリでは、作成した図を有償で、DXF / DWGデータとして出力できます。
S910を使う
レーザー距離計 Leica DISTO S910は、DXFモードがあります。
この機能で測定した結果は、自動的にDXFファイルが生成され、
ケーブルで出力できます。
Excelへ測定値を自動転送したい
Bluetoothを使って、Windows端末へ測定値を送ることができます。
専用ソフト「DISTO transfer」を使います。
XYZの座標値が欲しい
座標値が必要な場合は、上記同様、レーザー距離計 DISTOシリーズの
Windows版専用ソフト「DISTO transfer」をお使いください。
S910 / X4+DST360の本体画面上やアプリでは、座標値は表示されません。
もしくは、高精度の3D Distoをご検討ください。
Windows端末で機器を操作しますが、ソフトの画面上に座標値が表示されます。
自社アプリへ値を転送したい
自社開発のアプリやソフトウェアに値を転送したい場合は、
キーパットモードという選択肢があります。
下記機種に限られますが、専用のソフトウェアを開発しなくても、
値が転送できます。
iOS、Android、Windowsいずれも可能です。
対応モデル:X3、X4、D810、S910
レーザー距離計DISTOシリーズは、ホームセンターをはじめ、
インターネットや家電量販店でお取扱いがあります。
また、企業で購入される場合は、機械工具・計測機器関係の商社、
測量機器の代理店でもお取扱いがございますので、
御社のお取引企業へお問い合わせください。
レーザー距離計の在庫やデモ機がある店舗、
3D Distoやレーザー墨出し器Linoの見積依頼をお考えの方は、
下記をご参考になさってください。