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建築家 遠藤勝勧氏「手の記憶 建築実測スケッチ」展

建築家・遠藤勝勧氏の「手の記憶 建築実測スケッチ」展に行ってきました。長年、菊竹清訓建築設計事務所で建築設計にたずさわった遠藤氏による、国内外の建築の実測スケッチが多数展示されています。

国内外を問わず、訪れた建築を自ら実測し寸法を描画してきたスケッチの数々。銀行や大学講堂、滞在先のホテルの客室や調度品に至るまで測りつくす。もはや「設計図」とも言うべき緻密さです。中には、その場で入手した紙の裏にスケッチしたものも。アメリカで、命がけで測定したエピソードなども紹介されています。

大きな建築でも、15分前後でスケッチを完成させるという遠藤氏。会場ではご本人から直接、展示されているスケッチについて解説いただきました。海外の著名な美術館を実測したところ、日本の「茶室」に共通する設計部分をいくつも認識されたお話など、興味深いエピソードばかり。スケッチや予定がびっしりと描きこまれたスケジュールノートなども、特別に見せて頂きました。

会場には、建築を学んでいるという大学生の姿も。遠藤氏による解説を熱心に聞き入っていました。

「自分の目で実物を見て、測ってみて、はじめてその建築のスケール感がわかる」
「測ることで、建築家の考えていることがわかる」
「現場でスケッチできると、何よりも説得力があり、職人とコミュニケーションができる強みになる」

そう語る遠藤氏。レーザー距離計についても、「場所や用途によって使い分けていくのがよいだろう。まずは測ることだ」と仰っていました。

「まず測る」。長年、数多くの建築を手がけてこられた、遠藤氏のコア・メッセージともいえる言葉です。

【遠藤勝勧「手の記憶 建築実測スケッチ」】
・開催期間:2018年7月10日(火)~ 7月31日(火)
・開催場所:東京・新橋「ギャラリー・てん」 詳細はこちら