レーザー墨出し器は、主に建物の床や壁、天井などに、基準からの位置を出すのに行われる「墨出し」作業用のツールです。建設現場をはじめ、工場、映像製作、ギャラリー、研究所、大学など幅広い業種で使われています。
2018年3月、ライカのレーザー墨出し器 Leica Linoシリーズが、
さらなる進化をとげてリニューアルし、赤色3機種、グリーン2機種の計5機種で新登場。
特筆ポイントの1つが、もともと明るいことで定評のあるレーザー。
旧製品に比べてどれだけ明るさが、パワーアップしたのかご紹介します。
レーザー墨出し器の明るさを、新旧比較
パワーアップした新・Leica Linoのレーザーはどれほど明るくなったのでしょうか。明るい室内で、新製品と旧製品を比較してみます。
赤色レーザー墨出し器
赤色レーザー墨出し器で、レーザーの明るさを比較します。新製品と旧製品を並べて、ほぼ同じ場所に照射します。
- 写真左:Leica Lino L2P5(旧製品)
- 写真右:Leica Lno L2(新製品)
床(木製フローリング)にうつる赤色レーザー。レーザー墨出し器本体からすぐの場所ですが、明るさにこれだけの差があります。
本体から約5m離れた壁と天井に投影された赤色レーザー。もともと視認性の高いライカのレーザー光ですが、新製品(写真右)のレーザーがより明るく、鮮明に写っています。
下写真は、天井に投影された赤色レーザー。照明の近くでも、くっきりとレーザーが投影されています。
グリーンレーザー墨出し器
グリーンレーザー墨出し器でも、新製品/旧製品のレーザーの明るさを比較してみます。
- 写真左:Leica Lino L2G+(旧製品)
- 写真右:Leica Lino L2P5G(新製品)
床に照射されたグリーンレーザー。新製品の Lino L2P5Gのほうが、さらに明るく鮮明に写っています。
本体から約5m離れた壁に投影されたレーザー。旧製品でもかなり視認性の高いグリーンレーザーですが、新製品のレーザーはさらに明瞭になり、くっきりと照射されています。
下写真は、天井に投影されたグリーンレーザー。
グリーンレーザーが見えやすい理由
下図のグラフは、光の波長と発光効率の関係を示したものです。縦軸の発光効率は、ある照明機器が一定のエネルギーでどれだけ明るくできるかを表す指標です。当然ながら、明るい光のほうが、人間の目には見やすくなります。
新製品のLeica Linoシリーズに使われているグリーンレーザーは、赤色レーザーと比較して、視認性が4倍近いです。強い光のある環境下でも、墨出し位置をくっきりと示すことができます。
レーザー投影範囲の拡大
新・Leica Linoでは、180度以上の角度でも、レーザー照射が行えるようになりました。レーザーラインを、本体の真上を通り、後方までも投影することができます。
一度に墨出しできる範囲が広がったことで、レーザー墨出し器を何度も置き換えたり、移動したりする手間を減らすことができ、墨出し作業時間の軽減や効率化につながります。
レーザーの品質と安全性
さらに明るくなったことで、電力消費量もアップし、寿命が短くなったのでは?
さらに明るくなったのなら、目には良くないのでは?
とお考えのかたもいらっしゃるかもしれません。新しいLeica Linoは、独自のレーザーコントロールにより、長期間の製品耐久性を実現しました。
電源は、リチウムイオン充電、AC電源、アルカリ乾電池の3通りをフレキシブルに使うことができ、充電しながら使用することも可能です。電源確保のための作業中断が大幅に軽減できます。
パワー消費が増加しても、レーザーはクラス2の品質を維持しています。クラスとは、レーザーの強さに応じて分けられる国際規格です。
まとめ
レーザーの明るさ比較、いかがでしたでしょうか。強い光のある明るい空間でレーザー墨出し器を使う場合、光でレーザーが見えにくくなってしまうと作業効率の低下につながります。用途に応じて、最適なレーザー距離計をお選び頂きたいと思います。
新しいレーザー墨出し器 Leica Linoの特徴については、下記ページでも詳しくご紹介していますので、あわせてご参照ください。
レーザー距離計DISTOシリーズは、ホームセンターをはじめ、
インターネットや家電量販店でお取扱いがあります。
また、企業で購入される場合は、機械工具・計測機器関係の商社、
測量機器の代理店でもお取扱いがございますので、
御社のお取引企業へお問い合わせください。
レーザー距離計の在庫やデモ機がある店舗、
3D Distoやレーザー墨出し器Linoの見積依頼をお考えの方は、
下記をご参考になさってください。