DISTOを比べる

徹底比較!レーザー距離計 DISTO X310 と新製品 DISTO X3 / X4

Leica DISTO X3、X4 は、Leica DISTO X310 の後継機種として新登場しました。

「堅牢モデル」として、ほかのLeica DISTO製品にはない独自のポジションを築いていたLeica DISTO X310。Leica DISTO X3ならびにX4 は、その堅牢性を引き継ぎつつ、新たにBluetooth機能を搭載しました。さらに、アダプターを組み合わせることで、上位機種にも引けをとらない拡張性を兼ね備えています。

今回は、Leica DISTO X310 ならびに新製品の Leica DISTO X3/X4について、比較してみます。

DISTO X3/X4 に加わった機能

Leica DISTO X3/X4 は、Bluetooth搭載モデルです。X310は2mからの落下耐性、ホコリに強いIP65仕様ということもあり、多くの工場や研究機関で、長年、採用され、ベストセラーの一つでした。

同時に要望として上がってきていたのは、製品サイズの縮小(持ちやすさ)とBluetooth内蔵です。その理由は、単純明快、長時間(長期間)設置したままで測定を続けたいという要求からです。こうした中で使用されますので、ホコリの耐性はとても大切です。また、製品を落下させてしまうことも考慮し、落下耐性も製品選択の要素とされていたというフィードバックが多数ありました。

これらの要求から、X3とX4はBluetoothを内蔵しました。専用ソフトウェアやアプリを使うことで、測定した値はその場でPCやタブレット、スマホに自動転送したり、アプリでスケッチした図や写真に載せることもできます。

一定間隔でリアルタイム自動転送/端末から測定指令

ソフトウェア「DISTO transfer」を使って、DISTOで一定間隔で測定し、端末に自動転送できます。最短5秒間隔です。

<端末の仕様>
Bluetooth 4.0 以上
Windows 10 以上(Windows 8は非推奨)

https://www.disto.tv/archives/5904

ソフトウェアから測定指令を出すことも出来ます。レーザー距離計を離れた位置に置き、モニタリングをしたい場合や、測定ボタンを押せない場所に置く場合などにも有効です。

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Windowsから測定指令をかける|レーザー距離計専用ソフト「DISTO transfer」レーザー距離計 Leica DISTO の専用ソフト『DISTO transfer 6.0』を使って、Windowsから測定指令を出す方...

測定しながらスケッチ:アプリ「DISTO Plan」

新登場のアプリ「DISTO Plan」を使うことで、現地調査がよりスムーズに。

「DISTO Plan」の機能の一つ「スマートルーム」は、DISTOで部屋のサイズを測定しながら、間取りのスケッチまで自動的にできます。これは、DISTO X3/X4本体に組み込まれたIMUセンサーにより、自ら方向を検知できるためです。

もう、測定器と手書きのメモを持ち替えながら作業する必要はありません。

アプリ「DISTO Plan」は以下のバージョンの端末(タブレット/スマートフォン)でご利用いただけます。アプリをご利用になる端 末のバージョンを必ずご確認ください。

  • Android:バージョン 6 以上
  • iOS:バージョン 10 以上

アダプター使用で、三次元座標情報を取得

Leica DISTO X3/X4 を、専用アダプター「Leica DST 360」と一緒に使うことで、三次元座標のデータ取得が可能になります。アプリ「DISTO Plan」を使えば、座標情報をCADデータに変換し、スマートフォンやタブレットに転送することができます。

Leica DISTO製品の最高峰・DISTO S910 でのみ可能だった機能が、ぐっと身近なものになります。

離れたところから二点間の距離(Point to Point, P2P)を測ることも可能です。屋根の幅や長さ、ビルの上にある看板の長さなど、離れた場所にある二点間の距離を、地上から安全かつ正確に測ることができます。

下記動画で、Leica DISTO X4 を例に二点間距離測定を解説しておりますので、合わせてご参照ください。

Leica DISTO X4 のみの機能

デジタルポイントファインダー

屋外でレーザー距離計を使うとき、太陽光など強い光の下では、レーザーが見えなくなってしまいます。これは、レーザーの性質によるものですので、それを補うものが必要です。そこで光学ファインダーから発展、10年以上の期間、市販(モデル名: A8、D5、D8、D510、D810 touch、S910)・改良を重ねてきたデジタルファインダーが屋外測定(室内でも大きな現場では作業性が変わります)の補助となります。レーザーを見て測るのではなく、デジタルファインダーを見ながら正確に測る。ディスプレイは4倍ズームまで拡大でき、太陽光の下でも、測定箇所を正確に捉えて測定することができます。

Leica DISTO X4 のデジタルポイントファイダーについては、下記動画でも解説しております。

共通する機能

Leica DISTO X310、X3、X4は、他のDISTO製品にはない特徴を兼ね備えています。代表的なのが、過酷な環境での使用や衝撃にも耐えられる、堅牢なつくり。

ここでは、DISTO Xシリーズに受け継がれる特徴をご紹介します。

水とホコリに強い IP65

レーザー距離計の使用場所で最も多いのが、建設現場です。粉塵が舞い、雨や泥とは切っても切れない環境です。

Leica DISTO X310、X3、X4はいずれも、IP65を満たしています。“IP” とは、水・ホコリへの耐性を示す国際規格で、IPの後の数値が大きいほど高い耐性であることを示します。通称 “IPコード” と呼ばれています。

“IP65″の意味するところは、”耐塵埃(じんあい)、耐噴流” です。小さな粉塵すらも本体内部に入らない、そして、勢いのある水をかけても、本体に水が入らない、という基準です。

ほこりの多い場所、水たまりや泥など水気がある場所での作業などに、最適です。もちろん、流水で洗うこともできます(水中での使用はできません)。

Leica DISTO シリーズで、IP65を満たしているのは、Leica DISTO X310、D510、X3、X4 のみ。その他のLeica DISTOシリーズは、IP54です。

IPコードについては、下記ページで詳しく解説しておりますのでご参照下さい。
https://lasers.leica-geosystems.com/jp/certified-accuracy

2mの高さからの落下試験クリア

レーザー距離計の故障原因で一番多いのが、落として使えなくなった、というものです。ライカのレーザー距離計は、mm単位で正確な測定を行う ” 精密機器” 。衝撃に十分注意して頂くことは言うまでもありませんが、

「高所での作業が多い」
「よく落としてしまう」

という方には、Leica DISTO Xシリーズをお奨めしています。Leica DISTO製品の中では、X310、X3、X4のみ、2mからの落下試験をクリアしています。

チルト(傾斜)センサー

DISTO X310、X3、X4のいずれも、チルトセンサーが搭載されています。

床に置いて水平かどうかを確認する、傾斜面に本体を置き、傾斜角がどれだけか確認する、という使い方だけでなく、傾斜角と斜距離から、対象物までの水平距離を算出できます。

たとえば、リフォームの見積をする際の現況調査に行った時、以下のようなケースに遭遇することが多々あると思います。測れないからと言って、いい加減な見積を出すことは出来ません!そうした時に、水平距離測定が役に立ちます。

  • 室内: 棚やモノがあって壁が隠れており、壁までの距離が測れないとき
  • 屋外: 塀や植木があって、奥の建物までの距離が測れないとき

※ 水平距離は、傾斜角と斜距離から計算して算出しますので、10m以内でも、精度は±1.0mmにはなりません。ご注意ください。

チルトセンサー、水平距離測定については、それぞれ下記ページで詳しくご紹介していますので、合わせてご参照ください。

傾斜角センサー
レーザー距離計のチルトセンサーで、水平距離や高さが測れる!ライカのレーザー距離計 DISTOシリーズには、チルトセンサー搭載モデルがあります。製品仕様に「チルトセンサー範囲: 360°」「傾きの...
disto-smart-horizontal-水平距離
水平距離や高さをレーザー距離計で測るライカのレーザー距離計は、直線距離を測るだけでなく、 様々な測定ニーズに答える機能があります。 『水平距離』測定機能もその1つで...

外観

Leica DISTO X310と、新製品の X3/X4。DISTO本体の外観がどのように進化したのか、比較してみます。

サイズ

本体の大きさを比べてみます。Leica DISTO X310 よりも X3、X4 は若干サイズアップしていますが、厚み(奥行き)が減った分、さらに持ちやすく、手になじみやすい形状に進化しています。

  • Leica DISTO X310 寸法:122×55×31 mm 重量:155g
  • Leica DISTO X3 / X4 寸法:132×56×29 mm 重量:188g

Leica DISTO X3 本体の側面です。他のモデルに比べて、角や底のラバーコーティングが厚く、側面はすべてカバーされています。両サイドに形状のことなる凹凸をつけることによって、滑り止めと持ちやすさを両立させたデザインになっています。

エンドピース

Leica DISTO X3/X4 は、X310 よりもエンドピースが長くなりました。本体が入らない深い溝や、細い隙間から測定するときに役立ちます。

エンドピースは、DISTO本体から立ち上げると自動的に検知して、測定基準の位置を変更します。DISTO X3/X4 にも、この自動検知機能が搭載されています。

エンドピースの使い方については、下記ページでも詳しくご紹介していますので、合わせてご参照下さい。

レーザー距離計のエンドピースとは?ライカ レーザー距離計 DISTOシリーズには、"エンドピース" という測定補助ツールが付いています。 これは、角にきちんと合わせ...

ディスプレイ

次は、ディスプレイの見え方を比べてみます。画面サイズは、X310の方が大きいですが、Xシリーズはカラーやアイコン表示で、直感的に見やすいインターフェースに進化しました。

鮮明なカラー表示

下図左から、DISTO X310、DISTO X3/X4 のディスプレイです。X310に比べると、X3/X4 のディスプレイの大きさはコンパクトになりましたが、モノクロからカラー表示になり、文字も見やすくなりました。

 

アイコンで、見つけやすく

Leica DISTO X3/X4 の画面は、機能や設定項目がすべてアイコン表示です。何ができるのか直感的にわかる、シンプルなデザインです。

各機能のアイコンを赤枠で選択した上で、画面右下の「?」マークを選択すると、どんなことが出来る機能なのかをイラストで表示します。

お気に入り設定

Leica DISTO X3/X4は、よく使う機能を「お気に入り」に登録し、すぐに呼び出すことも出来ます。

向きに合わせて画面が回転

スマートフォンのように、DISTO本体の向きに合わせて、画面が回転します。もう、画面を見るために無理な姿勢をとる必要はありません。

※ファームウェア・アップデートにより、自動回転機能が使えるようになりました。

まとめ

Leica DISTO X310 の堅牢性を継承しつつ、大きく進化した、Leica DISTO X3/X4。長くお使い頂くためにも、用途に応じた最適な一台をお選びいただきたいと思います。

下記ページにて、新製品 Leica DISTO X3/X4 の魅力を動画でご紹介していますので、合わせてご覧ください。

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ご購入

Leica DISTO X310、X3、X4、アダプター DST360については、機械工具・計測機器関係の商社等でお取扱いがございます。「公式 Leica DISTO Yahoo!店」からもご購入いただけます。

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