改装やリノベーション時の現地調査に役立つ3次元レーザー測定器 「Leica 3D Disto」。測定結果がCAD形式で出力できるため、図面化の労力を大幅に削減できます。
今回は、弊社のエントランスホール改装のための現地調査という設定で、
3D Distoを使った3次元測定の流れをご紹介します。
目次
小さな段差、死角の多い場所での現地調査
凹凸のある壁、天井の段差、ソファや傘立てで角が見えない場所、床には若干の高低差など、小さいスペースながら、細やかな現地調査が求められる場所です。
三次元レーザー測定器 3D Disto セットアップ
まず、3D Disto本体を床に置き、ソフトウェアを起動します。
置く場所は、ソファ前です。一度で測定できない場合は、本体の場所を変え、測定を継続することができますが、できれば1回で済ませたいですよね。
3D Disto 設置場所を決めるポイント
今回の設置場所のポイントは、下記2点です。
- 動かせないソファの下にレーザーが届くこと(ソファの脚にレーザーが当たらない場所)
- 天井の高低差が測れること
- 1回で測定完了できる場所がないか、探すこと!
- 本体を移動する場合は、できるだけ回数が少なくなる場所はどこか、考えること!
置く場所が決まったら、本体の電源を入れます。
起動したソフトウェアから、本体とのWLAN接続を済ませておきます。
3D Disto で測定する
1.天井か床を、まず測定
今回は、下写真の向かって左の壁の天井から測定を始めます。
測定した点は、順に線で結ばれていきます。線が不要な場合は、そのように設定可能です。削除も簡単です。
測定の様子は、ぜひページ下部の動画をご覧ください。
- 天井か床、どちらかをまず1周測定すること!
- ファインダーをロックモードにすると、測定に集中できます!
2.逆側を測定
続いて床を測定します。天井と同様、角を順に測定していきます。
3.編集 ~見えない点を作る~
スケルトンでない限り、角にモノがあり測定できないことは往々にしてあります。
その際、最も活躍するのが下記図の機能です。
方法(1) CADツールの 『垂直交差』
図の左下、角にモノがあり、青い点が測定できません。そのため、線分1-2と点3を使って、青い点を作成します。角は、90°であるという前提です。
線を選択して長押しし、CADツールを開きます。
“垂直交差”を選び、点を選びます。そして、チェックボタンを押すと、点が作成されます。
この手順を念頭に測定を進めることができたら、あなたも3D Disto上級者です!
CADツールは7種類あります。詳細は、ぜひ動画をご覧ください
方法(2)オフセット・ツール
CADツールに加えてもう一つ、見えない点を測定する方法があります。
オフセット・ツールです。下記写真のように、同梱のオフセット・ルーラーを使ってもいいですし、お手持ちの棒でも代替できます。
これを使うには、ファインダー画面の右側、人が棒を持っているボタンを選択します。
そして、3種類の中からオフセット方法を選びます。オフセット・ルーラーを使う場合は左、お手持ちの棒の場合は左2つのどちらかです。
測定結果はこまめに保存する
測定結果は、こまめに保存してください!
PCか本体に予期せぬ不具合が起きた際、データが保存されていないとそれまでの測定が台無しになります…!保存方法はPCと同様、”名前を付けて保存” です。
こまめに保存すること!
動画
字幕解説付き動画も、あわせてご覧ください。
約20分と長めですが、測定のイメージを持っていただけることと思います。
レーザー距離計DISTOシリーズは、ホームセンターをはじめ、
インターネットや家電量販店でお取扱いがあります。
また、企業で購入される場合は、機械工具・計測機器関係の商社、
測量機器の代理店でもお取扱いがございますので、
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レーザー距離計の在庫やデモ機がある店舗、
3D Distoやレーザー墨出し器Linoの見積依頼をお考えの方は、
下記をご参考になさってください。