外でレーザー距離計を使う場合、どういう視点で機種を選べばよいのか。
前半は、屋外用レーザー距離計全般の見方について、
後半では、ライカのレーザー距離計を使った選び方の視点について、
ご紹介いたします。
目次
屋外用レーザー距離計には、ファインダー必須!
ご存知の方も多いと思いますが、屋外では日中、レーザーが見えません。
見えないと、どこを測っているかが分かりませんが、
レーザーが見えなくても測定できるように搭載されているのが、
「ファインダー」と呼ばれるモニターのような画面です。
レーザーを見るのではなく、「ファインダーを見て測る」方法によって、
屋外での測定を可能にしています。
現在、弊社で販売している屋外用レーザー距離計は、5機種。
すべて、デジタルファインダーを搭載しています。
レーザー距離計のなかには「光学式ファインダー」搭載機種も存在しますが、
ライカは2007年以降、すべて「デジタルファインダー」に切り替えています。
光学式とデジタルはどう違うのか、
なぜライカのレーザー距離計は「デジタルファインダー」を採用しているのか、
こちらで解説しています。
使い方から、レーザー距離計を選ぶ
レーザー距離計を使って知りたい長さは何でしょうか?
直線距離だけでいいのか、高さや幅を知りたいのかによって、最適な機種が変わります。
ここからは、ライカのレーザー距離計では、どの機種がおすすめなのか?についても、あわせて、ご紹介していきます。
直線距離
手に持って、直線距離を測るだけでいい、という方は、どの機種でもいいのですが、
コンパクトで丈夫な最新レーザー距離計「Leica DISTO X4」または 「Leica DISTO D510」を推奨いたします。
高さ / 高低差
離れたところから上下の2点を測って高さを測定する「高さトラッキング機能」は、すべての屋外用レーザー距離計で可能ですが、
左図のように、基準からの高さ / 高低差を知りたい場合は、「ハイト・プロファイル機能」対応モデルをお使いください。
対応機種:D510 / D810 touch / S910
奥行き・幅(2点間距離)

レーザーが当たれば、どんな距離でも測定できる2点間距離(P2P)機能。
測定した点を、XYZの3次元座標に変換して、値を算出している画期的な機能です。
対応機種:X4 および アダプターDST360 / S910
その他、様々な機能がLeica DISTOシリーズにあります。
詳しくは、こちらをご覧ください。

水・ホコリ・衝撃への耐性から、レーザー距離計を選ぶ

ライカのレーザー距離計は、多くの建築・土木現場で採用されています。
悪条件での使用にも耐えられるように、水・ホコリ・衝撃に強いモデルを販売しています。
水・ホコリに強い

雨の日でも、粉塵の中でも使えるレーザー距離計は下記の2機種です。水・ホコリへの耐性をはかる規格としては、IP65。
耐噴流・耐粉塵というレベルで、ジェット水流をかけても水が入らず、どんなに小さな埃も製品内に進入しないというレベルです。
対応機種:X4 / D510

衝撃に強い
故障原因で一番多いのが「落下」です。
落下によるディスプレイ割れは保証対象外のため、もし、よく物を落として壊してしまう…という方は、こちらがおすすめです。
対応機種:X4のみ
60m以上測定する場合
屋外では、太陽光の影響により、測定できる距離が短くなります。
屋外用レーザー距離計はすべて、150m以上測れますが、
これは室内での測定能力です。
外での測定距離は、60m~100m超とお考えください。
例えば、晴天の日中に、建物の壁や塀をレーザー距離計で測定すると、
約60mが最大測定範囲です。
曇天または夕方になると、同じ建物の壁でも、120m前後測定できます。
X4であれば150m、S910は300mです。
表はグレーのプラスチックで近距離用、
裏が茶色で長距離用となっており、特殊な加工がなされています。
この茶色の裏面にレーザーを当てれば、使用範囲内の測定ができます。
外での敷地測定などで、長距離測定をなさる場合は、合わせてご検討ください。

レーザー距離計で測った値を、デジタル記録・保存
測定した結果は、どうなさっていますか?
紙に図を書いてメモする、という方が多いかもしれません。
ライカのレーザー距離計は、現行販売モデルすべてに、Bluetoothが付いています。
お手持ちのスマホやタブレットに記録したり、
PCを使って測定結果をモニタリングしたりという使い方ができますので、
ぜひこの機会に、お試しになってはいかがでしょうか。
アプリ『DISTO Plan』

アプリ「DISTO Plan」を使うことで、現場で撮影した写真の上に測定値を入れたり、
図を描いて値を入れたりできます。
測定値を写真と一緒に記録できれば、現場の状態も一緒に把握できますので、あとから見返しす時に便利です。
図を作るときは、開口部も作れますので、簡単な間取り図として保存できます。

Windows版ソフト『DISTO transfer』

測定結果をリアルタイムでPCへ転送したい、というモニタリングの
ような使い方をご検討中の方は、
ソフトウェア『Leica DISTO transfer』を使用します。
全ての屋外モデルにBluetoothが搭載されており、測定したデータを、
Windows PCやタブレットへ転送できます。
測定間隔を指定して自動測定したり、
Windowsから測定指令をかけたりすることもできます。

屋外用レーザー距離計 機種ごとの特長
ライカのレーザー距離計の「共通の特長」と「機種ごとの特長」は、
下記ページでさらに詳しく解説しています。
あわせて、ご参考になさってください。

屋外用レーザー距離計 機能一覧表
下記一覧表は、PDFファイルとしてダウンロードできます。こちらをクリック

レーザー距離計DISTOシリーズは、ホームセンターをはじめ、
インターネットや家電量販店でお取扱いがあります。
また、企業で購入される場合は、機械工具・計測機器関係の商社、
測量機器の代理店でもお取扱いがございますので、
御社のお取引企業へお問い合わせください。
レーザー距離計の在庫やデモ機がある店舗、
3D Distoやレーザー墨出し器Linoの見積依頼をお考えの方は、
下記をご参考になさってください。