選び方

【屋外用】レーザー距離計の選び方

(2018年6月25日追記)
ライカのレーザー距離計のうち、屋外で測定が可能なモデルは5機種となりました。新登場のLeica DISTO X4が加わっています。全ての屋外モデルに、デジタルポイントファインダーが搭載されています。

「レーザー距離計は、屋外では使えない」という概念を過去のものにしたのが、このデジタルポイントファインダー。レーザーは日中、屋外では見えません。しかし、レーザーを見るのではなく、ファインダーを見て測るしくみによって、屋外で、且つ太陽光の下での測定を可能にしています。

日中、屋外で使いたいが、どう選んだらいいの?
雨や泥がかかっても大丈夫なレーザー距離計は?

あなたにとって最適な、屋外用レーザー距離計を選ぶためには、いくつかのポイントがあります。

■何を測りたいのか?(距離、高さ、幅?離れた場所から2点間の距離?)
■どんな環境下で使うのか?(塵埃が多い、水がかかる・・etc.)
■測った値は、どう記録し、何に使うのか?
(その場でわかればOK、図や写真にメモ、PCに転送、CAD用に出力・・etc.)

このページでは、上記のポイントに沿って、ライカのレーザー距離計 DISTOシリーズを使いながら、最適な機種の選び方、比較検討するポイントをお伝えします。

目次

1. 屋外で、何を測るか?

屋外でレーザー距離計を使うとき、あなたの測りたいものは何でしょうか?

1.レーザー距離計本体からの直線距離

■対応機種:全屋外モデル

※外で測定できる距離は、60~100mです。
それ以上は、A4ターゲットプレート併用を推奨。

2.高さ(建物、樹木・・etc.)
■対応機種:全屋外モデル
3.幅、面積、直径など(写真を使って測定します)
■対応機種:D810、S910
4.幅・奥行・斜めの距離など、任意の2点間距離を測りたい
■対応機種:
S910 / X4(アダプターDST 360使用時)
5.複雑な形の壁面・屋根など、点で囲まれたエリアの面積を測りたい
■対応機種:
S910 / X4(アダプターDST 360使用時)
6.平面図や立面図作成のために、測定結果をCADデータ化したい (専用アプリ『DISTO Plan』有償機能)
■対応機種:
S910 / X4(アダプターDST 360使用時)

4~6.の測り方は、従来のレーザー距離計では実現できなかった次元です。直線距離に加え、水平角度と鉛直角度から、1点1点をXYZの3次元座標に変換し、長さを算出するしくみです。1~3.とは、この点が大きく異なります。以下で、もう少し詳しく解説します。

画期的!幅・奥行きなどが測定できる『2点間距離測定』機能とは?

測りたい場所にレーザーさえ当たれば、ピッピッっと距離がすばやく計算される – 2点間距離測定機能。弊社では、この気軽さを機能の名称とし、Pont to Point (点から点へ)の頭文字を取り、『P2P機能』(ピーツーピー機能) と呼んでいます。

例えば、こんなときに役立ちます。

  • 離れたところから、「幅」を測りたい。
  • 任意の「2点間の距離」を測りたい。
  • 正面に行けない場所にある「看板」を測りたい。
  • 地上から「屋根の長さ」を測りたい。

2点間距離測定の画期的な点は、測定場所の正面に立てない場合でも、2点にレーザーを当てるだけで長さを測定できることです。精度も10mで±10mmと、概算測定には十分なため、多くのレーザー距離計ユーザーを悩ませてきた、ピタゴラス機能による誤差の問題に終止符を打ったといっても過言ではありません。

2点間距離は、定点からの位置関係をxyzの座標情報として取得します。そのため、DISTO本体を固定する必要があります。さらに、レベリング(水平調整)をすることで、2点間の高さ、水平距離、傾斜角も計算されます。

下記のように面積を測る場合は、平米数に加え、周長も計算されます。

2. スタンダードモデル

ここからは、2点間距離測定が可能なモデルと、スタンダードなモデルとに分け、それぞれの機種の特徴と選び方のポイントをご紹介します。スタンダードモデル(2点間距離測定機能なし)は3種類。用途に応じてお選びください。

DISTO X4 (単品)が向いている人

  • 粉塵が多い現場で使いたい
  • 水かかかる現場/小雨の中でも使いたい
  • よく物を落としてしまう
    (2mの落下試験クリア)
  • できるだけコンパクトが良い
  • 最新モデルが良い
  • 将来、2点間測定をするかも…

X4 についてさらに詳しくみる

DISTO D510 が向いている人

  • 粉塵が多い現場で使いたい
  • 水のかかる現場/小雨の中でも使いたい
  • 測距範囲が長い(最大200m)
  • 基準からの高低差を測りたい

D510 についてさらに詳しくみる

DISTO D810 touch が向いている人

  • 離れた所から、横幅を測りたい
  • 離れた所から、面積を測りたい
  • 自社アプリに測定値を飛ばしたい
  • 大きな画面が良い
  • タッチパネルが良い

D810 についてさらに詳しくみる

3. 2点間距離測定が可能なモデル

Leica DISTO S910 ならびに 新製品のDISTO X4です。3次元座標情報から、距離を算出するモデルです。

DISTO S910が向いている人

  • 大きく見やすいディスプレイがいい
  • タッチパネル操作に慣れている
  • 測定箇所の写真も撮りたい
  • 座標値をPCに転送したい
  • アプリを使わずにDXFデータが欲しい

S910 についてさらに詳しくみる

S910単品でも上の写真のように固定して測定できますが、実際は、三脚とアダプターFTA360-Sを一緒に使われる方がほとんどです。本体・三脚・アダプターが専用ケースにセットになったS910パッケージとしても、販売しております。

DISTO X4(アダプターDST 360使用時)が向いている人

  • 粉塵や水のかかる場所で使いたい
  • よく物を落とす(X4単体)
  • アプリを使うことに慣れている

X4 についてさらに詳しくみる
DST360についてさらに詳しくみる

X4で2点間距離測定をするには、専用アダプターLeica DST 360が必須です。測定結果は本体に記録されますが、DXFデータとして出力場合は、専用アプリ「DISTO Plan」へのデータ転送が必要です。

DISTO S910 / X4 の共通点や、機能面での違いについては下記ページでも解説しています。

4. 60m以上の長距離測定をする場合

屋外では、太陽光の影響により、測定できる距離が短くなります。屋外モデルはすべて、150m以上測れますが、これは室内での測定能力です。

外での測定距離は、60m~100m超とお考えください。例えば、晴天の日中に、建物の壁や塀を測定すると、約60mが最大測定範囲です。曇天または夕方では、同じ建物の壁でも、120m前後測定できます。

一方、専用の「A4ターゲットプレート」を使うと、外でも、仕様に記載のある測定範囲を測ることができます。X4であれば150m、S910は300mです。

写真が「A4ターゲットプレート」です。表はグレーのプラスチックで近距離用、裏は茶色で特殊な加工がなされており、長距離用です。この茶色の裏面にレーザーを当てれば、使用範囲内の測定ができます。外での敷地測定などで、長距離測定をなさる場合は、合わせてご検討ください。

新宿御苑で、上位機種のS910を使い、300mを測定した記事があります。ご参考になさってください。

5. 測定結果はメモ?それとも、データ化?

測定した結果は、どうなさっていますか?多くの場合、その場ですぐに数字がわかればOK、というケースがほとんどでしょう。しかし、忘れないようにメモを取ったり、持ち帰ってパソコンに入力する作業を、現場で終えることが出来たらどうでしょう?下記2,3に当てはまる方に、現地調査がさらにスムーズになるツールをご紹介します。

  1. その場で把握できればいい
  2. 図や写真にメモする (アプリ使用)
  3. PCに転送する/CADデータとして出力する

5-1. アプリを使って、図や写真にメモする

新登場のアプリ「DISTO Plan」を使うことで、写真や図を、現場で撮影/作成して、測定値をメモできる機能があります。写真の上にメモできれば、現場の状態も一緒に記録できますので、あとから見返しす時に便利です。図の作成は、開口部の入力もできますので、簡単な間取り図として、保存できます。

他にも、新製品のXシリーズは、図を描かなくても、測定した結果が自動で図になるような「スマートルーム機能」を使えます。高さの情報を入れれば、3次元モデルを作成することもでき、JPG / PDF形式での出力も可能です。

アプリについて、詳しくは下記をご覧ください。

5-2. CADデータとして出力する

測った値を、CADデータとしてDXF形式で出力することができます。アプリから出力する方法(有償)と、本体に保存する方法(S910のみ)の2種類があります。

(1)専用アプリ「DISTO Plan」を使う方法

有償機能ですが、アプリにメモした図を、DXF形式のCAD図で出力することができます。メモを元に、一からCADを起こす代わりに、概要データをCAD図にして出力できる機能です。

下記動画はでは、測定から、アプリへのメモ、オフィスへデータ転送までの一連の流れを動画でご紹介しています。別売アダプターDST 360を一緒に使い、一戸建ての外壁立面図を作成する例です。

 

(2)本体に保存し、ケーブル出力する方法(DISTO S910 のみ)

S910は、DXFモードという機能があり、本体に測定結果を保存し、後からケーブル出力することができます。アプリを使いながらの測定は煩わしい…という方には、S910がおすすめです。

 

5-3. PCに転送する

測定結果をリアルタイムでPCへ転送したい、というモニタリングのような使い方をご検討中の方は、ソフトウェア『Leica DISTO transfer』を使用します。全ての屋外モデルにBluetoothが搭載されており、測定したデータを、Windows PCやタブレットへ転送できます。測定間隔を指定して自動測定したり、Windowsから測定指令をかけたりすることもできます。

ソフトウェア「DISTO transfer」を使った転送については、下記ページにて詳しく解説しております。

3D Distoについて

  • 高精度で3次元測定をしたい (±1.0mm@10m)
  • 製品が設計通りにできているか、チェックしたい
  • 設計データをもとに、現場に墨だししたい

一言でいうと、3D Distoは、DISTO S910 / X4(アダプター付))のパワフル版というイメージです。測定精度はS910 / X4より高いです(±1.0mm@10m)。3D Distoで出来ることは、高精度の3次元測定と位置だしです。

※屋外での測定は、25m程度です。それ以上の距離を測る場合は、トータルステーションをご検討ください。

3D Distoについては、特設ページにて製品概要や事例、S910との違いなどを解説しています。

弊社HPの製品ページ

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