D810 touch

DISTO S910とD810 touchの違いは?~2機種の比較~

Leica DISTO D810 touch と S910 の生い立ち

ライカ レーザー距離計DISTO S910と DISTO D810 touch。ともにDISTOシリーズの中では価格が高いモデルで、見た目もほとんど同じなため、どう違うの?というお問合せをよくいただきます。一つずつ詳しく解説していきます。

 

DISTO D810 touch は、DISTO D8 の後継機種として2013年に誕生しました。

それまで、最上位機種であった屋外用のLeica DISTO D8の仕様を更にアップデートして新しい機能も追加され、ファインダー機能が大幅に拡張されました。

DISTO D810 touch の特徴は、

■世界で初めてレーザー距離計に搭載されたタッチパネル式のファインダー
■写真を使った幅の測定機能
■大きく見やすいサイズのパネル

であり、当時の「屋外用レーザー距離計の最上位モデル」として位置づけられています。

 

2015年に登場したLeica DISTO S910は、ライカ製、他社製含め、他のあらゆるレーザー距離計と一線を画す製品です。

その位置づけは、ライカの三次元レーザー測定器 Leica 3D Disto と、レーザー距離計 DISTOシリーズの中間的存在であること。

DISTOシリーズの最高峰モデルとして、他のDISTOが持つ機能は全て搭載されていますが、特徴はそれだけではありません。

三次元レーザー測定器 Leica 3D Disto の特徴的な機能である「座標情報の取得」機能。世界で初めてハンディタイプのレーザー距離計に搭載したのが、S910です。三次元の座標情報をもとに、2点間の距離を計算できるため、場所の制約を受けずに、任意の二点間の距離や幅の測定ができるようになりました。

二点間距離測定での精度は
3D Disto : ±1.0mm@10m、
DISTO S910: 10mm@10m です。

概算でよいので2点間距離測定をしたい、という方にお勧めしているのが、DISTO S910です。

S910の圧倒的な違い

レーザーが当たりさえすれば、どんな長さでも、どこからでも距離を測定できる。3次元空間の位置関係を記録し、CADデータ(DXF)として出力したり、WLANでリアルタイムにWindowsデバイスへ座標を送ったりできる。

これが、S910とD810 touch の圧倒的な違いです。

1.どこでも、どこからでも測定

“レーザーが当たれば、どこでも、どこからでも測定” というイメージは、下記図をご覧ください。

DISTO D810 touchをはじめ、その他のレーザー距離計DISTOシリーズは、下記図の通り、対象物の正面に立って測定することが必要です。理由は、三平方の定理を使って距離のみ、または距離とと傾斜角 / 写真から、長さを計算しているからです。

詳しくは、『DISTO S910のユニークさ -他レーザー距離計との違い』をご覧ください。

2.座標値をWLANで送る

S910が3次元空間を測定できるのは、測定した点を座標情報としてとらえているからです。これは従来、”トータルステーション” や “光波” と呼ばれる測量機しかできなかったことです!

測量機レベルのmm単位の精度ではなく、概算の情報が欲しい、という方にピッタリの製品です。ただ、誰でも簡単に使えることも、大きな特長の一つなので、”座標” はS910画面には出てきません。

PCとWLANで接続し、専用ソフトウェア『disto transfer』を使うと、リアルタイムで座標情報が得られます。

詳しくは、『Windowsへレーザー距離計の値を送る』の後半、WLANの部分をご覧ください。

※ mm単位の精度が欲しいけれども、測量機を三脚に立てて使うのはちょっと…という方は、Leica 3D Distoをご検討ください。『リノベーションの現地調査~3D Disto 編 その1~』

3.DXF形式での出力

「測定結果は、どうされるのですか?」と聞くと、「図面にします」という方向けの機能です。S910は、測定結果をDXF形式で出力できるため、CADソフトウェアで活用することができます。

3次元のDXFデータで、測定順に線が引かれたデータになっています。

こちらの動画では、S910を使って、屋外での住宅の測定から、DXFデータで出力するまでの流れをご覧いただくことができます。測定には、S910をアダプター+三脚に取り付けています。

 

S910は、D810をすべて網羅

D810 touchにある機能は、S910にもすべてあります。下記図のようなイメージです。

機能ごとのグループ化

レーザー距離計 Leica DISTOシリーズのラインナップを、機能ごとにグルーピングすると、大きく3つに分けられます。

  1.  室内モデル
  2.  屋内外モデル
  3.  屋内外3次元測定モデル

S910とD810 touchの同じところ

サイズはほとんど同じで、両機種ともタッチパネル式です。三脚、アダプターがセットになったパッケージとしての販売も行っています。

DISTO D810 touchパッケージの同梱物です。

充電式は、電池がないと測定できないから心配…という声がありますが、昨年のアップデートにより、充電しながらでも使用できるようになりました。寿命も、稼働時間も長いリチウムイオン充電池を搭載しています。

『DISTO D810 / S910  充電中も測定可能に!ソフトウェアの大幅アップデート』

選び方のポイント

結局、自分にはどちらがいいのか、選び方のポイントをお伝えします。

S910がおススメの方

  • 1か所から様々な場所を測りたい
  • 幅を測りたいが、正面に立てない
    (詳しくは上記「S910の圧倒的な違い」をご覧ください!)
  • 3次元空間にあるものの位置関係を把握したい
  • 測定結果をCADにする
  • おおよその座標情報を知りたい

D810 touchがおススメの方

  • 横幅を知りたい
  • ビルや電線などの高さを測りたい
  • 斜めの場所や土地の高低差を測りたい
  • 外で50m以上の長距離を測りたい
  • 自社開発したアプリに測定値を飛ばしたい

下記の情報がわかれば、どちらがあなたに適しているのか、お奨めはどちらなのか、自ずと決まってきます。お問合せページよりご連絡いただけましたら、適切な機種をご紹介いたします。

「こういう場合でも測れますか?」という内容でも構いません。お気軽にご相談ください。

  1.  測定したいものは何か?(建物、板、設計物など)
  2.  どんな情報が欲しいのか?(高さ、幅、位置関係など)
  3.  取得した情報をどう活用するのか?(メモする、データとして記録など)
  4.  測定距離はどれくらいか?(数m、20~30mなど)
  5. 求める精度は?(cm単位、mm単位など)

ご購入

Leica DISTO S910 ならびに D810 touch は、機械工具・計測機器関係の商社等でお取扱いがございます。「公式 Leica DISTO Yahoo!店」からもご購入いただけます。

資料

今回ご紹介した、DISTO D810 touch と DISTO S910 の違いを、わかりやすく図にまとめました。

下記画像のPDF版は、こちらからダウンロードできます。

製品のご購入について

レーザー距離計DISTOシリーズは、ホームセンターをはじめ、
インターネットや家電量販店でお取扱いがあります。

また、企業で購入される場合は、機械工具・計測機器関係の商社、
測量機器の代理店でもお取扱いがございますので、
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