※ 3D Disto の最新版はV6.0です(2020年3月現在)。
今回のバージョンアップでは、前回ご紹介した3Dビューが最も大きな変更点ですが、これまでのユーザーの声を反映させ、細かな点にも配慮がなされました。V3.0からの改良点を、下記に順を追ってご紹介します。
ルームスキャン機能の呼び出しが不要に
もっとも使用頻度が高い3次元測定を行う「ルームスキャン機能」は、起動するとトップ画面に表示されるようになりました。
名称も「測定」に変わり、すぐに作業を始めることができます。従来は必須だった高さの基準を決める「基準高の測定」は、任意となり、画面右上のアイコンから設定することになりました。
モーターの回転速度: 50%向上
本体とWindowsデバイスを接続し、ポイントファインダーモードにすると、レーザーが当たっている場所が画面に映し出されます。
画面中央の十字を長押ししたまま横にスライドすると、本体が回転します。
この回転速度が、従来と比べて50%速くなりました。よりスピーディーな操作が可能です。こちらも3Dビュー同様、パワフルなPCだからこそ成しえた改良点です。(付属コントローラでは、パワーが足りません…!)
回転速度は、柔軟に変えることができます。上記画像の中央から赤い矢印が出ていますが、この矢印が短ければゆっくり動き、長ければ速く動きます。
写真名の編集
Leica 3D Distoは、写真を撮ることができます。測定した場所の記録として測定番号が入った写真を任意に撮ったり、一度で全体の測定ができずに本体の場所を変える際(ロケーション& リロケーション)、前後の位置合わせとして測定するセキュア・ポイントを撮影したりします。
その写真名は、従来自動で割り当てられ、ソフトウェア上での変更ができませんでしたが、今後はお好きな名称に変えることができます。任意の名前を付けることで、ドキュメント管理に役立ちます。
フォルダやファイルの名前は、当初より任意の名称を付けることができたので、「写真名も変えられないのか?」というご質問は時々ありました。これで、解決です!
本体から測定場所までの直線距離を表示
Leica 3D Disto本体から測定地点までの距離は、従来どこにも表示されていませんでした。実際はもちろん測定しており、その結果から水平距離や2点間距離など、様々な値を換算しています。
今回のアップデートで、ポイントファインダー画面の下に、直近の測定箇所が本体からどれだけの距離なのか、表示されるようになりました。(本体からレーザー照射位置までの直線距離です。水平距離ではありません。2点間距離でもありません。)
DWG形式での出力
AutoCADの標準フォーマットであるDWG形式での出力が可能になりました。DXF(2D / 3D / 縮尺版)、CSV、JPG、TXT形式は、従来通り出力できます。
ライセンスキーの簡素化
ルームスキャン、プロジェクター、ツールキット&ロケーション、Windowsライセンス、とアプリケーション毎に4つに分かれていたライセンスキーが1つに集約されます。
Leica 3D Distoは、ご購入いただくと、まずライセンスキーをダウンロードし、機器に入力した後にご使用いただける仕様ですが、ライセンスキー入力の手間が簡素化されました。
座標値を表示
ソフトウェア上からも、XYZの座標値を見ることができるようになりました。従来は、CSV/TEXT形式で出力しないといけませんでしたが、今後は、測定中に確認できます。
画面上にある「結果ウィンドウ」を選択すると、下記のように水平距離や傾斜角等の値を見ることができます。下から3つが座標値です。常時表示したい項目のアイコンを選択すると、画面上に表示されます。
2~5までの改良点は、下記動画で紹介しています。1:28以降をご覧ください。
こちらの記事も、ご参考になさってください。
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