レーザー距離計 Leica DISTO D510と、一つ上の機種 Leica DISTO D810 touchの違いは何ですか?というお問い合わせ、よくいただきます。そして、
「機能的には、DISTO D510で充分」
「外で直線距離を測るだけ」
「D810 touch、高っ!!!」
「D810 touchの何がいいのかわからない」
という理由で、レーザー距離計 Leica DISTO D510にしよう!
と気持ちを固めていらっしゃる方にとっても、ご参考になる情報をご紹介いたします。
仕様比較だけでは、なかなか分かりづらい両機種の違い、
それぞれの良いところをお伝えしていきます。
目次
機能的には、Leica DISTO D510で十分そうだけど…?
デジタルカラーファインダー搭載、水平距離、高さ・高低差測定、
いずれもLeica DISTO D510 / Leica DISTO D810 touch で可能です。
機能だけを見ると、Leica DISTO D510で足りるけれど、
Leica DISTO D810 touchをご購入される方がいます。なぜでしょうか。
1.ディスプレイの見栄えがよい
両機種ともカラーファインダー搭載ですが、Leica DISTO D810 touchは、
画面サイズが大きく、解像度が高いため、くっきり、鮮やかに見えます。
外は、太陽光の影響で、曇天でも室内より格段に明るい環境です。
さらに、遠くになればなるほど、対象物が小さく映り、
正確にとらえることが難しくなります。
より大きな画面で、くっきりと見る。
両機種を同時に見た方は、
ほぼ間違いなく「D810 の方が見やすい…!」とおっしゃいます。
最も差が出るカラーのデジタルファインダー画面の比較動画をご覧ください。
2.タッチパネルでスマートフォンのように操作
画面のデザインは両機種、そっくりですが、
タッチパネルか否かは操作性に大きく影響します。
- 測定ボタンを押す
- 機能の選択
- 画面の拡大/縮小
これらが、スマートフォンの様にスイスイできます。
そして、測定ボタンを押すときに、
レーザー距離計本体が動いてしまう“手ブレ” も解消できます。
1、2回の測定ならあまりタッチパネルの効果は感じられませんが、
何度も測定する場合、歴然とした差が出てきます。
タッチパネルは、画面を軽く “ポン” と押すだけで、操作・測定ができます。
力は要りませんし、ブレないようにする、というストレスもありません。
1回の測定時間が長い、1日に何箇所も測定するという方は、
Leica DISTO D810 touchもご検討されてはいかがでしょうか。
3.測距能力が高い
最大測定範囲は、D810 が250m、D510は200mです。
これは室内での測定範囲で、屋外の場合は60m~150m程度になります。
測定範囲が広いということは、
「測れる距離が長いこと」に加え、
「100m前後の短距離でも、エラーを最小限に抑えて測定できる」
ということを意味します。
- 昼間に長距離を測ることがある
- 測定対象が黒い
という場合は特に、測距能力の高い「Leica DISTO D810 touch」をお奨めします。
4. スクリーンショット画像をPCへ出力
- 測定結果を報告書に使う
- どの場所を測定したか画像記録を残す
こんなときに、画面のスクリーンショットが活躍します。
Leica DISTO D810 touchは、カメラボタンの長押しで、
画面の写真(スクリーンショット)を撮ることができます。
画像はケーブルでPCへ。下記動画をご覧ください。
5.自社ソフト・自社アプリに値を飛ばしたい
自社開発したWindowsソフトウェア、スマートフォンアプリに測定値を飛ばしたい、というご要望もよくいただきます。
D510は、弊社とのNDA締結、ソフトウェア開発が必要ですが、
D810 なら、転送モードを変えるだけで接続・転送が可能です。
Leica DISTO D810 touch のどこがいいの?
上記の違いに加え、D810を最も特長づける機能が、「写真を使った測定」です。
長年の懸案だった「横幅」の測定が、いとも簡単にできてしまう画期的な機能です!
D810には、カメラが搭載されています。
このカメラを使ってまず写真を撮り、
その後に1度だけ、対象物までの直線距離を測ります。
測定はこれで終了です。
あとは、画面に表示された矢印を動かして、幅を計算します。
「写真のピクセル」と「対象物までの直線距離」を使って、
三平方の定理(ピタゴラスの定理)から距離を算出します。
対象物を画面内におさめる必要があるので、幅が長い場合は、後ろに下がって測定してください。詳しい使い方は、下記をご覧ください。
Leica DISTO D810 touchより、
D510の方がいい所は?
2つあります。1つは、ほこりと水に強いこと。
- ホコリの多い建設現場で使う
- 小雨の中、ぬかるみや水たまりのある場所で多く使う
- 製品を泥で汚す
こんな場合は、Leica DISTO D510の方がおすすめです。
ほこりと水には、耐性をランク付けした規格があります。
詳しい解説は、下記をご覧ください。
もう1つは、サイズが小さくコンパクトなことです。
- 持ち物が多く、できるだけ軽く、小さいものがいい
こんな方は、D510がぴったりです。
サイズの違いは、写真をご覧ください。
Leica DISTO D810 touch と D510の共通点
両製品に共通している点は、以下のとおりです。
その他
Leica DISTO D810 touchの電源は、充電式です。
Leica DISTO D510は、単三電池×2本です。
また、Leica DISTO D810 touchは、
不定期のソフトウェア・アップデートがあります。
2016年7月リリースのアップデート版から、充電中も操作可能になりました。
長々と説明してきましたが、お好みや用途に合わせて、お好きな方をお選びください。
ご質問、ご不明な点がございましたら、お問合せページよりご連絡ください。
レーザー距離計DISTOシリーズは、ホームセンターをはじめ、
インターネットや家電量販店でお取扱いがあります。
また、企業で購入される場合は、機械工具・計測機器関係の商社、
測量機器の代理店でもお取扱いがございますので、
御社のお取引企業へお問い合わせください。
レーザー距離計の在庫やデモ機がある店舗、
3D Distoやレーザー墨出し器Linoの見積依頼をお考えの方は、
下記をご参考になさってください。