ライカのレーザー距離計 DISTOシリーズには、チルトセンサー搭載モデルがあります。製品仕様に「チルトセンサー範囲: 360°」「傾きの測定: 範囲360°」と明記されている機能です。
このチルトセンサーによって、簡単に出来ることがたくさんあります。
チルト(傾斜)センサーって何?
“チルト” とは傾斜角のことを指し、下図でいうとαの部分です。
チルトセンサーは、傾斜角を検知し、画面に数値でデジタル表示します。
下記は、D810 touchの画面です。写真左のように、他の測定をしながら右上に角度を常時表示することもでき(※)、傾斜角の機能を選ぶと写真右の画面になります。
(※)角度の画面表示は、非表示にすることもできます(後述)。
チルトセンサーで出来ること
床に置いて水平かどうかを確認する、傾斜面に本体を置き、傾斜角がどれだけか確認する、という使い方はもちろんありますが・・・
傾斜角よりはるかにニーズが高いのは、
“離れた場所から” 水平距離、高さ、高低差などを算出できる
という使い方です。
傾斜角がわかれば、対象物までの斜距離とあわせて、ピタゴラスの定理(三平方の定理)からそれらの値が計算できます。
チルトセンサーの使い方
では、主な使い方をご紹介します。
水平距離を測る
測りたい場所の間に、障害物があって直線距離が測れない…という場合でも、斜めをピッと1回測るだけで、水平距離がわかります。
詳しい使い方は、こちらをご覧ください。
高さを測る
建物の高さ、木の高さ、看板や窓の高さなどを、ピッピッと2回の測定で算出します。
高低差を測る
高さの違いを測りたいとき、基準を1か所測定すると、その位置からの高低差を算出します。
チルトセンサーを非表示にする
画面の角度表示をOFFにすることもできます。設定画面から「チルトセンサー」(水準器のアイコン)をOFFにすると、測定画面の右上の角度表示が消えます。
非表示になるだけで、チルトセンサー自体は稼働しています。
対応モデル
チルトセンサーは、下記モデルに搭載されています。X3以外は、すべて外でもご使用いただけるデジタルポイントファインダー付きモデルです。
- X3 (室内用)
- X4
- D510
- D810 touch
- S910
ご購入・お見積りは、本ページ最下部「ご購入・お見積りについて」をご覧ください。
レーザー距離計DISTOシリーズは、ホームセンターをはじめ、
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