目次
手書きの図やメモを、アプリで自動作成!
現地調査では、紙にスケッチを描き、
コンベックスで測定した結果を書き込み、
オフィスに持ち帰ってからパソコンに入力して、
ようやく正確な図面が完成する・・
という作業をされている方が多いと思います。
スケッチが不正確だったり、測定値をメモし忘れたり、間違った数値を書き込んだりして、再調査のため現場に何回も足を運ぶのは、手間もコストもかかってしまいます。
ライカのレーザー距離計は、ボタン一つで正確な距離や高さの測定が出来るだけでなく、専用アプリと一緒に使うことで、
ドアや窓のついた図面を自動作成したり、
CADで使えるDXF形式のデータとして出力したりすることが可能です。
今回は、レーザー距離計とアプリ「DISTO Plan」を使って、部屋の間取り図や平面図を自動作成する流れをご紹介します。
レーザー距離計とアプリで平面図を作成する流れ
レーザー距離計DISTOとアプリを使って平面図を作成する流れは、以下の通りです。
- アプリとレーザー距離計をペアリング、Bluetooth接続
- レーザー距離計で測定(値が自動でアプリに転送される)
- アプリ上で平面図を作成(無償または有償)
- 平面図を出力する(有償)
出力できるデータ形式
出力形式の選択肢は、左画面の通り「4種類」です。
- DXF 2D
- DXF 3D
- DWG 2D
- DWG 3D
※「DXF 3D」 および「DWG 3D」は、2次元の平面図データに一律の高さを掛けたデータになります。
CADデータとして活用
DWG、DXFデータは、CADソフトで開くことができます。アプリで作成した平面図を2次元で表示させることができます。
各辺の数値も、入っています。
「DXF 3D」ファイルを開くと、このように測定結果が3次元で表示されます。
出力データのサンプルをご希望の場合は、お問合せページよりご連絡ください。
平面図を作成する3つの方法
レーザー距離計とアプリ「DISTO Plan」で平面図を作成する方法は「3通り」あります。
- アプリ画面にスケッチし、測定値を入れて作図
(スケッチプラン機能 / 無料機能) - スケッチせずに、壁を順番にレーザー測定するだけで、平面図を自動作成する
(スマートルーム機能 / 有料機能) - 離れた場所から測定し、 アプリで平面図を自動作成する
(メジャープラン機能 / 有料機能)
いずれの方法でも、DXF形式でのデータ出力は有料機能としてご利用いただけます。
各機能については、以下のページで詳しく解説しておりますのでご覧ください。
では、これから、上記3つの方法をそれぞれご紹介します。
1.アプリでスケッチ&測定して平面図を作成
スケッチプラン機能で平面図を作成する際は、以下のような流れで行います。
- アプリ「DISTO Plan」で図をスケッチし、
- レーザー距離計で測定していくことで、
- 測定値が反映された図が作成できる
- 図を出力する
スケッチプラン機能は、こんな時に役立ちます。
- 部屋の形状が複雑でない場合
- お持ちのレーザー距離計が、DISTO X3 / X4 以外の場合
ドアや窓などの開口部も図に入れることができ、JEPG/PDF形式やCADデータとして出力することができます。
スケッチプラン機能は、全てのレーザー距離計でお使い頂けます。使い方の手順については、下記ページをご覧ください。
2.スケッチせずに、壁を順番に測定して、平面図を自動作成する
部屋の壁を時計回りに測っていくだけで、部屋の形状を自動で描くのが「スマートルーム機能」です。
スケッチプラン機能のように、アプリ上でスケッチをする必要がありません。測定したい壁を順番に測定していくだけで、平面図が自動で作成されます。
ポケットにスマホを入れたままで、測定作業と作図ができます。
最後に「完了」ボタンを押すと、図が表示されます。
スマートルーム機能は、こんな時に役立ちます。
- 複雑な形状をした部屋や、壁の多い部屋の平面図を作りたい時
- 部屋の形状が、そもそも把握できていない場合
この機能を使えるレーザー距離計は、下記2機種のみです。
- Leica DISTO X3
- Leica DISTO X4
レーザー距離計 Leica DISTO X3 / X4 のみに搭載された「IMU慣性計測装置内蔵」により、レーザー距離計本体の向きが分かることで可能になった機能です。
ドアや窓などの開口部や、天井高の測定値を入れることで立体図を作成することも可能です。
スマートルーム機能の使い方については、下記ページをご覧ください。
3.離れた場所から測定し、平面図を自動作成する
一か所から移動せずに部屋の測定を行い、平面図を作成できるのが「メジャープラン機能」です。
スケッチプラン機能/スマートルーム機能と異なり、離れたところに立って角を順に測定し、平面図を自動で作成できます。
メジャープラン機能は、こんな時に役立ちます。
- 測定したい壁に近づくことができない場合
- 室内に物が多く、測定したい壁が隠れてしまっている場合
- 敷地を測定して平面図を作成したい場合
メジャープラン機能は、以下のような流れで平面図を作成します。
- 測定場所にレーザーが当たる最適な場所に立つ
- 端末と接続したレーザー距離計DISTOで、部屋の角を測定
- アプリ「DISTO Plan」上に、平面図が自動作成される
対応するレーザー距離計
- Leica DISTO X3 &アダプター DST360
- Leica DISTO X4 & アダプター DST360
- Leica DISTO S910
精度について
メジャープラン機能は、3次元座標情報を取得して距離や長さを算出するため、測定精度は10mm@10m、5mm@5m 前後となります。
メジャープラン機能の詳細については、下記ページをご覧ください。
まとめ
レーザー距離計とアプリを使うことで、紙に手書きのスケッチやメモをとらなくても、現場ですぐに平面図を作成できる方法をご紹介しました。
レーザー距離計DISTOを既にお持ちで、これから初めてアプリの導入をご検討される方は、無償機能(スケッチプラン機能)からお試しいただいてから、必要に応じて有償機能(スマートルーム機能/メジャープラン機能)をご購入頂くこともできます。
アプリ「DISTO Plan」は、下記ページよりダウンロード頂けます。スマートフォンやタブレットでアクセスして頂き、ダウンロードしてください。
レーザー距離計DISTOシリーズは、ホームセンターをはじめ、
インターネットや家電量販店でお取扱いがあります。
また、企業で購入される場合は、機械工具・計測機器関係の商社、
測量機器の代理店でもお取扱いがございますので、
御社のお取引企業へお問い合わせください。
レーザー距離計の在庫やデモ機がある店舗、
3D Distoやレーザー墨出し器Linoの見積依頼をお考えの方は、
下記をご参考になさってください。