歴史

スイスクオリティのレーザー距離計 Leica DISTO が生まれる土壌

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ライカ ジオシステムズのレーザー距離計 Leica DISTO(ライカ ディスト)シリーズは、他社さんが販売するレーザー距離計と比べて、ラインナップが多く、価格も高めです。

なぜでしょうか。
そして、何が違うのでしょうか。

今回は、レーザー距離計の機能や特長から一歩引いた目線で、そもそも、販売元であるライカ ジオシステムズ株式会社は、どういう会社なのか。

レーザー距離計 Leica DISTO シリーズに通底する「フィロソフィー」のようなものはあるのか。

これらについて、語ってみたいと思います。

ライカ ジオシステムズとは、どんな会社?

Leica Geosystems logo

ライカ ジオシステムズ株式会社は、スイスに本社を置く測量機器メーカーです。

測量機器というと、最も一般的なのが「トータルステーション」。
道路工事や建設現場で、現状を正確に測って、記録するために使用される機器です。

このような様子を、町でお見かけになったことがあると思います。

ライカの測量機器である、トータルステーションを使って測定中

その他にも、空間を立体的な3Dモデルにする「3Dスキャナー」や、衛星を使って位置を測定する「GNSS / GPS」、Google Mapなどにも使用されている飛行機搭載型の「航空測量」など、

土地や建造物を正確に測定するための様々な機器を販売しているのが、測量機器メーカーであるライカ ジオシステムズ株式会社の姿です。

製品価格も、 数百万~一千万円以上の価格帯のものが多いです。

つまり、「長さを測る」ことに関しては、

非常にシビアで、
様々な知見とノウハウを社内に保持しています。(約200年分!)

なぜなら、測量機器で測った成果物が、「地図」になったり、「建造物の図面」になったりするわけですから、正確さにはとことん、こだわる必要がある、ということがお分かりいただけると思います。

このような背景があるため、ライカのレーザー距離計は、

  • 精度にこだわっており、
  • 屋外仕事を想定したレーザー距離計をいち早く販売し、改良を重ね、
  • さらには、測量機のようなレーザー距離計を生み出すことができる

といえます。

弊社の概要や歩みについて、さらに詳しい情報は、Webサイトをご覧ください。
https://leica-geosystems.com/ja-jp/about-us/summary

DISTO フィロソフィー

Leica_disto_Family

では、レーザー距離計 Leica DISTOについて、詳しくみていきます。

1993年の発売開始から25年。
今では、ホームセンターなどでも、気軽に手に入れられる製品になりましたが、

レーザー距離計市場を創造するフロンティア

現行モデルを、より良くする「改善」とともに、世の中にない製品を生み出していくのが、ライカ ジオシステムズの大きな特徴です。

「レーザー距離計」という製品自体が、
発売当時、世の中には存在しなかった製品カテゴリ
であることが、如実に物語っています。

「改善」と「革新」。
Leica DISTOシリーズのラインナップには、この2つが共存しています。

レーザー距離計の歴史をみながら、これまでどんな「新しい市場」を創造してきたのか、振り返ってみると…

  1. Bluetoothでデータを転送する(2003年~)
  2. 屋外使用向けのデジタル・ポイント・ファインダー搭載(2009年~)
  3. 水とホコリに強いIP65仕様、耐衝撃性の堅牢モデル(2010年~)
  4. 写真を使って測る(2013年~)
  5. 測量機のように、3次元測定ができる(2015年~)
  6. 写真で3次元測定「BLK3D」(2019年~)

ざっと挙げただけでも、これだけあります。

d110_ipad_bluetooth
iPadやAndroidタブレットなどに、図を描き、その上に測った値を入れることができます。
写真の上にも同様に。簡単にデジタルメモが完成します。

たとえば、Bluetoothについて。
今では多くの製品に搭載されており、音楽を聴いたり、遠隔操作をしたりと馴染みがありますが、レーザー距離計に搭載されたのは、約10年前。

Windowsへ転送することから始まり、今では、

  • iOS/Android端末の「アプリ」による、ワークフローの改善
  • 「ソフトウェアを使った自動転送」では、安価で簡易的なモニタリング方法

などを提案できるようになり、広範囲な広がりを持った製品展開に育っています。

APIも公開しておりますので、自社アプリをご検討の方はお問合せください。

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Leica DISTO X4 の
ファインダー

また、現在では、多くのwebページで紹介されるようになった、「屋外用レーザー距離計」に必須の デジタル・ポイント・ファインダー について。

こちらも、10年以上前から、「望遠鏡のようなのぞき穴」に始まり、
→ 白黒ファインダー(2007年)
→ カラー版登場(2009年)
→ 高解像度・大画面・タッチパネル式に改良(2013年)

と、技術の進歩とともに、どんどん市場を拡大していき、
現在では4機種、屋外用レーザー距離計といえば、必ずライカ製品が選択肢に上がるようになりました。

Leica DISTO DXT jet water cleaning 09
史上初の洗えるレーザー距離計 Leica DISTO DXT (2010年)

このように、継続的に「市場を創造する」ことができるのは、
会社として、新しい価値への投資をしているがゆえ。

その中枢が、スイス本社にある研究開発部門です。
私たち社員でも、なかなか知ることのないR&Dの現場。

その一端を、こちらの動画でご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。

研究開発チームは、次なる新製品に向けて、日々切磋琢磨しています。

ハードとソフトの両輪

もともと、ライカ ジオシステムズは、長らく高品質なハード製品を販売することに注力してきました。

けれども昨今、電子デバイスの広範囲な普及にともない、ハード面の改良とともに、ソフトウェアへの研究開発投資が大きくなってきました。

だれでも、簡単に操作できること。
使いやすいこと。

せっかく買ったはいいものの、使いにくければ、人は使わなくなります。

「簡単で、使いやすいレーザー距離計」を実現するには、
ボタンの配置やデザインなど、ハード面での工夫に加え、操作するときに見る「画面」が見やすいか、直感的にさくさく操作できるかが、圧倒的に大切になってきます。

たとえば、Leica DISTO X4の機能を選択する画面。

「世界中のだれが見ても分かるように」というコンセプトで、わかりやすいアイコン、機能を絵で確認できる「?」機能、すっきりしたデザインなど、工夫を凝らしています。

レーザー距離計のみならず、アプリ「DISTO Plan」でも、

使う上でのポイントや、注意点などを、できる限りシンプルに、わかりやすく伝えるためにはどうするか、

アップデートのたびに、改良を重ねています。

そして、2019年2月に発売開始した「BLK3D」。
DISTOという名称は付いておりませんが、ステレオカメラによる写真測量端末に、 レーザー距離計が付いています。 写真でも、レーザー距離計でも、3次元で測定できます。

端末のOSはAndroidで、操作画面のベースは、アプリ「DISTO Plan」と同様。
これはまさに、高次元でハードウェアとソフトウェアが融合した製品と言えます。
詳しくは、こちらをご覧ください。

BLK3Dは、高レベルでのハードとソフトの結晶

では次に、もともと長らく注力してきたハード面について、解説いたしましょう。

上述のとおり、ライカ ジオシステムズは、約200年前からスイスで「高品質な」測量機器を開発・販売してきました。

「高品質」とは、
精度が高く、長持ちし、壊れにくい、ということです。

まずは、精度について。
これは、ライカ ジオシステムズの根幹ともいえる「最重要」項目です。

「精度がいい」とは、正しく長さを測ること。

メジャーであれば、「きっちり端から端までを測り、メモリを読み取ること」ができれば、正しく測ったことになりそうですが、そもそもメジャーの値は正しいですか?

そこまで追求しません!という場合は置いておいて、
「正しく長さを測る」ためには、

正しい値が出る製品を考案し、
正しさを追求し、
正しい値が繰り返し出る再現性を確認し、
悪環境でも正しさが担保できるようにテストし、
形になった正しい製品を安定して製造し、
正しいことを証明し、

ようやく、「正しく長さを測る」機器が市場に出ます。

この1つ1つの段階で、最高のレベルを追求することで、
高い精度が確保され、
その結果として、長持ちする壊れにくい製品が完成します。

これが、ライカ ジオシステムズのレーザー距離計「Leica DISTO シリーズ」なのです。

DISTO-研究開発-製造
DISTOの製造中

もう少し、補足しますと、

「正しさの考案」「正しさの追及」は、ライカ本社の研究開発部門が担っています。
上述の動画の通り、常に最新テクノロジーを取り入れ、製品の完成度を上げること、イノベーティブな製品を世に出すことに注力しています。

「正しさの再現性」は、 長い間使えます、ということです。レーザー距離計は、2年ないしは3年の保証期間中、精度不良を含め、製品に起因する不具合製品は無償交換しています。

もちろん、製品には個体差があり、使用頻度や使い方によっても、使用年数は大きく異なりますが、最低限この期間は動作保証します、という意味が込められています。他のレーザー距離計を比べても、群を抜いて長い保証期間です。

「正しさの耐性」は、建設現場などの実際に製品が使われる現場でも、正しく測定できる、ということです。実験室や環境の良い場所でのみ精度が出る、という製品では、現場使用に耐えられません。

「正しさの製造」は、高い品質の製品を、安定して製造する、ということです。Leica DISTOシリーズは、極めて製品不良率が低いです。無償交換サービスを継続できるのも、ハイレベルな製品製造能力を備えているからこそ、可能なのです。

「正しさの証明」は、レーザーという見えないものを、見えるようにする、ということです。そもそもの「基準の長さ」が正しくなければ、すべての値に信頼性が持てなくなります。ライカ ジオシステムズは、スイス本国で「試験所認定」を受けているレベルの高い試験・校正技術を備えています。詳しくは、こちらをご覧ください。

そして、レーザー距離計の国際基準に則って製造されていることを証明する、ISO 16331-1適合品の明記、製造したものが仕様範囲内であることを全数チェックし、文書として製品に同封している「精度証明書」。

ライカ ジオシステムズは、これらを通じて、公明正大に機器の正しさを証明しています。

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Leica DISTO の内部に組み込まれている専用モジュール

長期間の保証とアフターサービス

logo_3年保証

レーザー距離計の保証期間は、ご購入日から2年間です。
Webで製品登録をしていただくと、追加で1年延長し、3年間になります。

先ほども触れましたが、この2年ないしは3年という保証期間は、レーザー距離計としては非常に長いです。

製品不良率が低い、高品質な製品だからこをご提供できるサービスです。

さらに、Leica DISTO シリーズの保証の特長は、
製品に起因する不具合の場合、修理はせず、新品製品に交換する、という点です。

修理の代わりに、新しい製品へまるごと交換することで、
製品が使えない時間を最小限にすることができます。

無償交換した不具合の製品は、すべてスイス本社へ送り返し、原因を調査し、改善できるよう努めております。

詳しくは、「レーザー距離計の保証規定」をご覧ください。

保証期間を経過した製品でも、製品に起因する不具合と確認できた場合、市場価格より低い価格で、後継機種へ交換いただけます。

保証期間後の交換サービスも、Leica DISTOシリーズを長く使っていただきたいという思いから、アフターサービスの一環として実施しております。ぜひ、ご利用ください。

交換できるかも?!アフターサポート中のLeica DISTOは、保証期間を過ぎたら有償交換できます!

まとめ

いかがでしたでしょうか。

レーザー距離計 Leica DISTOシリーズは、2019年現在で、発売から25年が経ちました。
その時々の最新技術を使って、「高精度・高い品質・イノベーティブ」な製品を販売し、市場からのフィードバックをもとに、改良を重ねてきた果実が、現在の姿です。

これは、レーザー距離計に限らず、ライカ ジオシステムズの他の製品群でも同様です。

今後もこのスタンスは変わらず、継続してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

製品のご購入について

レーザー距離計DISTOシリーズは、ホームセンターをはじめ、
インターネットや家電量販店でお取扱いがあります。

また、企業で購入される場合は、機械工具・計測機器関係の商社、
測量機器の代理店でもお取扱いがございますので、
御社のお取引企業へお問い合わせください。

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