カテゴリー別アーカイブ: S910

AutoCAD 2018でも使える!DISTO S910の測定結果がリアルタイムで描画

2点間距離や3次元の位置関係を測定できるライカのレーザー距離計 Leica DISTO S910。

測定器のみでも十分、現場調査で活躍する計測ツールですが、WLANを使って、測定結果をリアルタイムでWindowsタブレットやPCへ送り、AutoCAD上に図を描いていくことができます。

小屋の屋根裏をDISTO S910で測定し、AutoCADに直接転送している様子の動画があります。実際にどう使うのか、イメージがわくと思いますので、ぜひご覧ください。

 

どんな仕組み?もう少し具体的に

レーザー距離計 DISTO S910とWindows PCをWiFiでつなぎ、専用ソフトウェア『DISTO transfer WiFi版』を使うことで、測定データが転送されてきます。

AutoCADと一緒に使うと、この専用ソフトウェアが、AutoCADのプラグインとして動作します。

必要なものはこちらです。

 

何のために、AutoCADと連携している?

Auto CADとDISTO S910を一緒に使うことによる特長は、2つあります。

1つ目は、測定点の制限がなくなることです。DISTO S910で3次元計測する場合は、測定できる点数に限りがあります。

  • 1ファイル30点
  • 30ファイル保存可能

Auto CADと連携した測定では、上記の制限がなくなりますので、必要なだけ測定を継続できます。

2つ目は、測定の様子が3次元で画面表示されるため、測定箇所が一目瞭然になることです。

測り忘れがなくなるとともに、測定中の修正や、測定後のCAD設計にすぐに取り掛かることができます。

 

使い方

大まかな流れは、冒頭で紹介した動画の通りです。専用ソフトウェア『DISTO transfer WiFi版』をあらかじめインストールしておいてください。
(ダウンロードは、こちらの”ダウンロード”タブからどうぞ)

  1. レーザー距離計 DISTO S910の電源を入れ、WLANモードにします。
      
  2. AutoCADを起動します。
  3. コマンドラインに “leica disto 3d” を入力すると、自動でソフトウェア Leica DISTO transfer が起動します。
  4. 接続が確立すると、画面したのシリアル番号の色が、青色に変わります。
  5. 接続すると、DISTO S910本体画面は、下記に自動で切り替わりますので、画面に従って整準を行います。
  6. 整準完了後、測定開始です。

 

資料

AutoCAD とレーザー距離計 DISTO S910を使う方法をまとめた資料がありますので、ご参考になさってください。

ダウンロードは、下記画像をクリックするか、こちらからどうぞ。

DISTO S910の使用事例 ~屋根の測定~

ライカ レーザー距離計 DISTO S910を実際に使っているユーザーの声をご紹介します。アメリカ合衆国で、住宅の屋根に設置するソーラーの施工を手掛ける『Newport Solar』という会社です。

 

 

社長さん曰く、

「DISTO S910によって、”安全に” 測定作業ができるようになったこと」

が、最も大きな収穫だそうです。経営者としては、従業員の安全を守ることはとても重要なことです。レーザー距離計 Leica DISTO S910を使うことで、

  • 屋根に上らなくても正確な測定ができる!
  • 従業員の安全を確保できる!

これらについて、実際に代表取締役自ら語っている動画をご覧ください。(英語のため、下記に続く解説をご参考になさってください。)

この会社は、従来は下記のように、はしごを持っていき、

はしごを建物に立てかけ、巻尺で屋根の流れは何cmか測っていました。

出窓がある場合はその位置を測ったり、入り組んだ形をしている場合はその状態通りに細かく測定したりと、作業に時間がかかっていたそうです。

屋根に上って測定することもあります。

この動画を作成した当時、2014-2015年の冬は、雪が多い年で、測定作業も難航したそうです。

DISTO S910が世に出たのは、2015年3月。それ以来この会社では、S910を使って、離れた場所から測定作業を行っています。

精度は、10mで±10mmの精度、それ以上離れる場合はさらに落ちますが、ソーラーの施工には全く問題ないレベルの正確さだそうです。

  • 従業員が、安全に測定作業をできるようになったこと

何よりも、これが得られたことが良かったと、何度も動画でお話されています。

この会社が使っているS910の機能は、DXFデータキャプチャ。測定結果がDXF形式で保存・出力され、測定箇所の写真を同時に撮影していく機能です。

下記写真の様に、屋根の形に添って、一筆書きをする要領で測定していくと、測った点が順番に線で結ばれていきます。

詳しい使い方は、下記動画をご覧ください。

ユーザー情報:
アメリカ合衆国 ロード・アイランド州のソーラー会社
Newport Solar
http://newportsolarri.com/

DISTO S910とD810 touchの違いは?~2機種の比較~

ライカ レーザー距離計DISTO S910と DISTO D810 touch。ともにDISTOシリーズの中では価格が高いモデルで、見た目もほとんど同じなため、どう違うの?というお問合せをよくいただきます。

下記テーマで、図解してみました。図の後には解説もしていますので、比較・検討の参考にしてみてください。

  • S910の圧倒的な違い
  • S910は、D810 touchをすべて網羅
  • 機能ごとのグループ化
  • 同じところ
  • 選び方のポイント

画像のPDF版は、こちらからダウンロードできます。

では、一つずつ詳しく解説していきます。

S910の圧倒的な違い

レーザーが当たりさえすれば、どんな長さでも、どこからでも距離を測定できる。3次元空間の位置関係を記録し、CADデータ(DXF)として出力したり、WLANでリアルタイムにWindowsデバイスへ座標を送ったりできる。

これが、S910とD810 touch の圧倒的な違いです。

 

1.どこでも、どこからでも測定

“レーザーが当たれば、どこでも、どこからでも測定” というイメージは、下記図をご覧ください。

 

DISTO D810 touchをはじめ、その他のレーザー距離計DISTOシリーズは、下記図の通り、対象物の正面に立って測定することが必要です。理由は、三平方の定理を使って距離のみ、または距離とと傾斜角 / 写真から、長さを計算しているからです。

 

詳しくは、『DISTO S910のユニークさ -他レーザー距離計との違い』をご覧ください。

 

2.座標値をWLANで送る

S910が3次元空間を測定できるのは、測定した点を座標情報としてとらえているからです。これは従来、”トータルステーション” や “光波” と呼ばれる測量機しかできなかったことです!

測量機レベルのmm単位の精度ではなく、概算の情報が欲しい、という方にピッタリの製品です。ただ、誰でも簡単に使えることも、大きな特長の一つなので、”座標” はS910画面には出てきません。

PCとWLANで接続し、専用ソフトウェア『disto transfer』を使うと、リアルタイムで座標情報が得られます。

詳しくは、『Windowsへレーザー距離計の値を送る』の後半、WLANの部分をご覧ください。

※ mm単位の精度が欲しいけれども、測量機を三脚に立てて使うのはちょっと…という方は、Leica 3D Distoをご検討ください。『リノベーションの現地調査~3D Disto 編 その1~』

 

3.DXF形式での出力

「測定結果は、どうされるのですか?」と聞くと、「図面にします」という方向けの機能です。S910は、測定結果をDXF形式で出力できるため、CADソフトウェアで活用することができます。

3次元のDXFデータで、測定順に線が引かれたデータになっています。

詳しくは、下記動画をご覧ください。

『【詳細解説編】戸建住宅・木造家屋をレーザーで測る!DXFデータで出力!3次元レーザー距離計 Leica DISTO S910 パッケージ 』

 

S910は、D810をすべて網羅

D810 touchにある機能は、S910にもすべてあります。下記図のようなイメージです。

機能ごとのグループ化

レーザー距離計 Leica DISTOシリーズのラインナップを、機能ごとにグルーピングすると、大きく3つに分けられます。

  1.  室内モデル
  2.  屋内外モデル
  3.  屋内外3次元測定モデル

それぞれの違いは、下記をご覧ください。

『レーザー距離計の選び方~室内モデルの比較~』

『DISTO D510 vs D810 touch: 違いは?比較ポイントは?』

『DISTO S910と3D Distoの違いは?~2機種の比較~』

 

S910とD810 touchの同じところ

サイズはほとんど同じで、両機種ともタッチパネル式です。三脚、アダプターがセットになったパッケージとしての販売も行っています。

DISTO D810 touchパッケージの同梱物です。

充電式は、電池がないと測定できないから心配…という声がありますが、昨年のアップデートにより、充電しながらでも使用できるようになりました。寿命も、稼働時間も長いリチウムイオン充電池を搭載しています。

『DISTO D810 / S910  充電中も測定可能に!ソフトウェアの大幅アップデート』

 

選び方のポイント

結局、自分にはどちらがいいのか、選び方のポイントをお伝えします。

S910がおススメの方

  • 1か所から様々な場所を測りたい
  • 幅を測りたいが、正面に立てない
    (詳しくは上記「S910の圧倒的な違い」をご覧ください!)
  • 3次元空間にあるものの位置関係を把握したい
  • 測定結果をCADにする
  • おおよその座標情報を知りたい

D810 touchがおススメの方

  • 横幅を知りたい
  • ビルや電線などの高さを測りたい
  • 斜めの場所や土地の高低差を測りたい
  • 外で50m以上の長距離を測りたい
  • 自社開発したアプリに測定値を飛ばしたい

 

下記の情報がわかれば、どちらがあなたに適しているのか、お奨めはどちらなのか、自ずと決まってきます。お問合せページよりご連絡いただけましたら、適切な機種をご紹介いたします。

「こういう場合でも測れますか?」という内容でも構いません。お気軽にご相談ください。

  1.  測定したいものは何か?(建物、板、設計物など)
  2.  どんな情報が欲しいのか?(高さ、幅、位置関係など)
  3.  取得した情報をどう活用するのか?(メモする、データとして記録など)
  4.  測定距離はどれくらいか?(数m、20~30mなど)
  5.  求める精度は?(cm単位、mm単位など)

DISTO S910用 新アクセサリーの使い方

3次元で測定ができるレーザー距離計 DISTO S910に、新アクセサリーが登場です。S910以外のレーザー距離計には、”エンドピース” という本体裏に折りたたまれたパーツがあり、角や溝からの測定ができるようになっています。

S910には、スマートベースがある代わりに、この “エンドピース” が付いていません。そのため、

「通常のレーザー距離計として使う場合、角から測りたい」
「本体が入らない細いみぞからも、計測できたらいいのに…」

というご要望にお応えしたのが、今回の新アクセサリーです。三脚ネジ穴にアクセサリーを取り付け、「その先端から測定する」という設定をするだけです。

動画に使い方をまとめましたので、ご覧ください。

簡単に、動画の内容を解説します。

 

1.準備

3D レーザー距離計 DISTO S910本体の”FUNC” ボタンを押し、測定位置変更のアイコンを選びます。中央のDIST アイコン上にあります。

そして、アダプターを選びます。

トップ画面の左上が、アダプターアイコンになれば設定完了です。

 

2.アクセサリーの取り付け

あとは、アクセサリーをS910本体の三脚ネジ穴に取り付けるだけです。

2016年12月出荷分より、DISTO S910 単品およびDISTO S910 パッケージに同封しています。

iPadのメモ帳アプリに、測定値を送る!

ライカ レーザー距離計 DISTO D810 touch と DISTO S910 は、iPhoneやiPad と直接Bluetooth 接続して、データを送ることができます。例えば、メモ帳アプリや社内で独自開発されたアプリなどです。

『レーザー距離計 Leica DISTOが使えるアプリ 3選』で紹介している以外の、どのアプリでも構いません。ただし、Android デバイスには、転送できません。iOSのスマートフォンかタブレット、もしくはWindows 8.1以上のデバイスです。弊社では、この機能を “キーパットモード” と呼んでいます。

レーザー距離計 DISTO D810 touch を使って、iPad mini のメモ帳アプリに測定値を転送している動画があります。ご覧ください。

この機能は、特別にアプリの開発をしなくても、測定値をそのままデバイスに転送できる点が特長です。

  • レーザー距離計の測定値をアプリに送りたい
  • 既存アプリに測定値を飛ばしたい

というお問い合わせの際、ご紹介しています。

 

1. Bluetoothの設定

転送する値を、単位なしの数字にするのか(左)、単位付きにするのか(右)、D810 / S910 本体の設定画面から選びます。

 

 

 

 

 

 

2.デバイスの”設定” からBluetooth接続

スマートフォンやタブレットにある”設定” アプリから、BluetoothをONにします。すると、レーザー距離計が検出されますので、接続します。

接続が確立すると、画面が下記の様に切り替わります。

3.転送したいアプリを起動し、測定

あとは、測定し、Bluetoothボタンを押して転送するだけです。アプリを起動し、測定値を入れたい場所を選択します。そして、レーザー距離計で測定。画面に測定値が表示されるので、Bluetoothボタンを押すと、転送されます。