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レーザー距離計で測れないもの ~ 水面・ガラス・鏡~

「水面までの長さ、測れますか?」
「ガラスを通して測定できますか?」

毎年何件か、このような問合せがあります。いずれも、レーザー距離計では測れません。例えば、こんな用途で使いたいと弊社に連絡があります。

  • タンクの中にある液体の計測
  • 井戸のような穴にたまっている水面までの長さ
  • 河の水位測定
  • ガラス越しの測定

水・ガラス

レーザーは、水を透過します。透明でも、濁っていても、水を通過した時点で、測定精度は保証できなくなります。

底が見えたり、壁面からの反射があったりで、何かしら測定値が表示されるかもしれませんが、信頼できる値ではありません。

ガラスも、水と同じ理由で測定できません。

液面の場合は、上にプラスチック板などを浮かべることができれば、そこまでの高さは測定できます。

鏡も、レーザー距離計では測れません。レーザーが鏡に反射して、別の方向にレーザーが当たってしまいます。

もし、鏡までの距離が知りたければ、鏡面に何か張っていただき、レーザーが反射しないように工夫する必要があります。

反射の強いもの

反射板のようなものや、太陽光で強く反射する金属なども、測定できいないことがあります。

 

レーザー距離計 Leica DISTOシリーズの測距能力は、新製品が出るたびに向上しています。けれども、ここで紹介したものは、能力に関わらず、測定できない対象物です。

測定可否に関するご相談は、本ページ上部のお問合せ欄より、お問い合わせください。

レーザー距離計で、日焼け対策?!

5月になり、暖かく晴れが日が多くなってきました。弊社ではそのタイミングに合わせて、

「外で測定したい」
「(持っている距離計は) 屋外で見えず、使えない…」

という問い合わせが、4月頃から増えてきています。

紫外線が徐々に高まってきますので、外での作業は短時間で終わらせたいものです。

ご存知かもしれませんが、レーザー距離計をオンにした時に出る、”赤いレーザードット” は、外では見えません。

そのため、外で測る仕事がある方には、画面モニターの様に測定物が見える”カラーファインダー” 搭載モデルのご使用をおすすめしています。

詳しくは、『レーザー距離計は、外で使えない!と思っている方へ』で解説していますので、ぜひご覧ください。

「そうはいっても、何とかなりませんか?」
「少しは、見えるんじゃないですか?」

とお思いになるかもしれません。
レーザー距離計をお持ちの方は、ぜひ外へ持って行って試してみてください。

初めて購入をお考えの方は、下記写真をご覧ください。
晴れた日の日中、50~60cm離れた所からアスファルトに向かってレーザーを当てた写真です。

どこに当たっているか分かりますか?

写真の中央に、薄い赤い点があるのですが、ほとんど認識できません。1m以下でもこのような状況です。

誤解がないように記すと、「測定できないのではなく、どこに当たっているか分からない」ということです。

「どこを測っているか不明なため、測れない!使えない!」ということになるんです。変な所にレーザーが当たっていると、エラーになり測れませんので…

曇りの日や夕方は、レーザードットが見えます。その場合は、外でも測定できます。

時間の融通が利く方はいいですが、多くの場合、天候や時間によって制限があると、仕事にならないものです。

そのため、機種選定のお問合せを頂いた際は、まず何よりも先に、「外で測定作業をするかどうか」をお聞きしています。


測定作業にメジャーをお使いの場合、2人がかりで測ったり、時には高所作業車などを使ったりなど、時間・労力・お金が必要になります。

外での作業時間が長ければ長いほど、紫外線を浴びることになりますので、対策をされていない方には体にも良くないです。

レーザー距離計でピッと測って、短時間で作業を終えましょう!

屋外・屋内兼用モデルのスタンダード『Leica DISTO D510』の解説付きイメージ動画に、外で使っている様子が分かりやすく紹介されています。ご覧ください。

ファインダーは、2種類あります。

  • デジタル ポイント ファインダー (ライカ採用)
  • 光学ファインダー

ライカ のレーザー距離計 DISTO (ディスト)シリーズが採用している「デジタル ポイント ファインダー」と、他社製の「光学ファインダー」には、雲泥の差があります。

ご検討の際には、下記もご参考になさってください。

光学ファインダー、デジタルファインダーの違い

Leica DISTO lite5 の後継機種は?

2002年に発売したライカのレーザー距離計 『Leica DISTO lite5』。今見ると、お弁当箱の様なサイズで、びっくりするくらい大きいです。後継機種は、Leica DISTO X310 になりますが、現在のモデルは、10年前に発売していたものとは性能も、見た目も、機能も、あらゆる面で大幅に良くなっています。

ご購入を検討されている方は、後継機種にとらわれず、用途に応じて室内モデルラインナップの中からお選びいただくのが良いと思います。

レーザー距離計の選び方 ~室内モデルの比較~

DISTO X310 とDISTO lite5 を比較した動画があります。見た目、サイズなどががらりと変わっている様子がご覧いただけます。

精度証明書には、何が書いてある?

ライカのレーザー距離計 DISTOシリーズは、全製品に精度証明書「Calibration Certificate Silver」が同封されています。DISTOシリーズは、工場出荷前に、全製品の精度試験をしており、その結果を記録したものが精度証明書です。

精度証明書-calibration-certificate英文のため、記載内容の問い合わせが時々あります。
下記を参考にしてください。官公庁その他へのドキュメントとしても、英文のままご利用いただけます。

まずは、前半部分です。

calibration-certificate-精度証明書1

① タイトル

「ライカ ジオシステムズが定める精度証明書 シルバー」

弊社では、精度証明書について、4つの体系で運用しています。レーザー距離計 DISTOシリーズは、”Silver (シルバー)” に該当します。 4体系-calibration-certificate

Blue:
メーカーが定める手続きに基づき、個々の製品を検査し、仕様が満たされていることを証明。

Bronze:
Blueの内容に加え、標準偏差を記載。

Silver:
メーカーが定める基準に基づき、また、テストの手順が国家基準あるいは認証済みの手順までのトレーサビリティがとれていることを証明。加えて、計測レポートと標準偏差を記載。

Gold:
国際的に知られている認定校正検査機関により発行され、テストの結果は国家基準へダイレクトにトレーサビリティがとれていることを証明。また、詳細な計測レポートと共に計測値の不確かさを記載。

② 製品情報

製品を特定する情報が記載されています。

Product: 製品名
Serial No. / Certificate no.: シリアル番号/証明書番号
Artical No.: 品番
Inspection Date: 検査日

 

③ コンプライアンス / 証明

ここには、トレーサビリティが確保されていることと、製品は仕様を満たしていることが記載されています。

 

後半部分です。

精度証明書-2-calibration-certificate

④ 試験の基準とした機器名

精度試験に使用した機器の名称が記載されています。

“Distance” には、距離測定の機器が書かれています。傾斜センサー搭載モデルは、その下に “Inclination” とあり、傾斜角測定の機器が記されています。

 

⑤ 試験結果

上記機器で検査した結果を、表にまとめています。上段は距離、下段は傾斜角です。

上段の “Distance” (距離) は、基準値を変えて、4つの長さを測定した結果を記しています。
distance-calibration-certificate

Reference Value (m): 基準値
Calibration Value (m): 測定値
Deviation (mm): 基準との差
*統計上の信頼レベルは、標準偏差の2倍、温度23℃(±3℃)、ターゲットプレート: アルベド1

 

下段の “Inclination” (傾斜角) も同様に、基準値を変えて、4つの角度を測定した結果を記しています。傾斜センサー搭載モデルのみ記載されています。
inclination-calibration-certificate

Reference Value (°): 基準値
Calibration Value (°): 測定値
Deviation (°): 基準との差
*統計上の信頼レベルは、標準偏差の2倍、温度23℃(±3℃)

 

⑥ 署名

ライカ ジオシステムズ スイス本社 (Leica Geosystems AG ) の事業部責任者、および品質管理責任者の署名と、ISO 9001 / 14001 の証明印です。

IQNet:
http://leica-geosystems.com/about-us/compliance-standards/iso9001-14001-certificates

SQS:
http://www.sqs.ch/en

※記載事項は、予告なく変更になる場合があります。

ファインダー画面の十字とレーザードットの位置のずれ

ライカ レーザー距離計 DISTO シリーズのカラーファインダー搭載モデルについて、よくある質問です。

「レーザードットの中心がずれてますが、不良でしょうか?」
「その場合、レーザードットと画面のクロスヘア(十字の印)、どちらが正しいのでしょうか?」

下記写真の様な状態です。ファインダー画面中央の十字の印と、レーザードットがずれて見えます。

D810-視差-ファインダー-2

これは、近距離測定時に発生します。レーザー距離計の構造上の仕様で、製品不良ではありません。

レーザードットの位置が、正しい位置です。
近距離測定時は、レーザードットを視認して測定を行なってください。

レーザー出力位置とカメラの位置には、物理的な差があります。そのため、短距離では視差が生じます。

十字にレーザーが入る目安としては、20m前後をみていただきたく思います。

5m前後では、ずれが見られます。

D810-視差-ファインダー-3

20m前後で、解消されます。

D810-視差-ファインダー-1

マニュアルにも記載しておりますので、ご覧ください。

d510_point_finder_18_10_2016