S910

動画にちらっと出てくる横文字の解説 【前編】 ~ Leica DISTO S910 ~

2015年4月にリリースしたレーザー距離計 Leica DISTO S910 (ライカ ディスト S910) の製品動画には、密やかに、最新技術の粋が紹介されています。

動画の中では、テクノロジーの名称が英語(横文字)で出てきます。
ここでは、それらについて徹底解説します。

まずは、動画をご覧ください。
既にご覧いただいた方は、ぜひ今一度、まだの方は今すぐに!ご覧ください。

 

Smart Base ~スマート・ベース~


冒頭は、パッケージからおもむろに、レーザー距離計 DISTO S910を取り出します。そして一番最初に登場する横文字は、”Smart Base” – スマート・ベース。本体裏に埋め込まれているポールのことです。動画では、このスマート・ベースを広げ、付属の台に取り付けています。

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スマート・ベースは、これなくしてS910は語れない!というほど大切なものです。それはなぜか。

DISTO S910は下記のように、離れた場所から、測りたい場所をどこでも測れます。幅、高さ、屋根の流れのように斜めになっている場所など、レーザーが当たりさえすればどこでも、2点間距離を計算します。

これが可能なのは、測定した点を3次元座標化しているからです。つまり、測定した点をX, Y, Z (=縦, 横, 高さ) の数値として置き換え、演算しています。

3次元座標化するには、基準が必要です。この基準をもとに、相対的な位置関係を計算しますので、動かない1点をつくることがどうしても必要でした。

そこで考え出されたのが、スマート・ベースなのです!ですから、測定中は動かさないようにしてくださいね。

直線距離を測る際は、スマート・ベースを閉じて使います。下位機種の機能をすべて網羅し、かつ気軽にピッ、ピッ、と測りたい場所を測れるレーザー距離計 DISTO S910。

スマート・ベースは、これを可能にした斬新なアイディアです。

 

X Range Power Technology ~エックス レンジ パワー・テクノロジー~


レーザー距離計 DISTO S910の最大測定範囲は、300mです。DISTOシリーズ最長です!従来は200mがMaxでした。X Range Power Tecnology – エックス レンジ パワー・テクノロジーが可能にした新領域です。

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ただ…実のところ、300m測定することはないと思います。遠すぎて、狙いを定めることが難しいためです。

この技術の本当の目的は、測定能力の向上です。レーザー距離計は、強い太陽光の下や反射の弱い対象物では測定できず、エラーになることがあります。測定できない場所を減らし、短時間で正確な距離測定を実現すること。これが X レンジ パワー・テクノロジーの神髄です。

周囲の明るさ、対象物によって測定可否が変わってくるので、ビシッと仕様に表現するのが難しいですが、屋外での測定能力は確実に向上しており、シリーズ最高です。

確実に、そしてより遠くまで。開発者のそんな想いが込められています。
ロゴもあります!

 

3.2″ Tochscreen ~3.2インチ タッチスクリーン~


もはやスマートフォンで一般的となったタッチスクリーン。DISTO (ディスト) シリーズも、1つ下の機種 DISTO D810 touchから採用されており、DISTO S910 は2機種目となりました。

画面サイズは3.2インチ。縦がおよそ71mm、横が43mmです。

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タッチスクリーンの良いところは、手ブレの心配がなくなったことです。測定ボタンを押す代わりに、画面をポンと軽やかにタッチすることで、測定できます。

 

Li-ion rechargeable batteries ~リチウムイオン充電池~


DISTO S910の電源は、充電池です。リチウムイオンを採用しています。速く正確な測距、クリアな大画面、複雑な演算処理などをこなし、かつ従来シリーズに引けを取らないパフォーマンスを維持するには、必須の選択でした。

実はこの充電池、スマート・ベースの中に入っているんです!スマート・ベースがそのまま一回り小さくなった形状の充電池です。

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素晴らしい機能を持っているのに、すぐに電源がなくなり、頻繁に充電しなければならない…という状況では、宝の持ち腐れです。また、アルカリ電池はどこでも買え、すぐに交換できて良いという声がありますが、電池の品質にはバラつきがあり、パワーを出すには大きな電池を使うか本数を増やすことが必要です。

DISTO S910のリチウムイオン充電池は、質の高い製品を採用していますので、繰り返し充電しても長持ちします。
フル充電で4,000回の測定が可能なので、しっかり充電していただければ、1日の作業中に電池が切れてしまうことはほぼありません。

測定データはケーブルで出力しますので、そのついでに充電も行ってください。電池残量0%から100%までにかかる時間は4時間。残量が半分なら、2時間でフル充電できます。

 

Compact Angle Encoder ±0.1° ~小型の角度エンコーダ―~


DISTO S910で新たに搭載されたのが、水平方向と鉛直方向の角度エンコーダ―です。水平角、鉛直角、直線距離の3つが分かることで、測定場所を3次元の座標値として記録していくことができます。

DISTO S910のコア機能を支えるセンサーです。

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角度センサーの作動範囲は下記の通り。

鉛直方向:-40°~80°
水平方向:360°

 

Accuracy ±1.0mm ~測定精度 ±1.0mm~


Leica DISTO (ライカ ディスト) シリーズは、数あるレーザー距離計の中で、最も正確に距離を測ることができる製品です。ライカ ジオシステムズ株式会社は測量機器メーカーのため、精度に関しては非常にシビアです。測量結果を元に地図や公的資料が作成されるわけですから。

DISTO S910で直線距離を測ったときの精度は、10mで±1.0mm。
レーザー距離計の精度と測定範囲を規定した唯一の国際規格”ISO 16331-1″ を満たし、さらに厳しいライカの自社基準を通過した製品のみが、世に送り出されています。

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Accuracy & Range ISO 16331-1 ~精度と測定範囲 ISO 16331-1~


日本工業規格、通称 “JIS規格”をご存知の方は、多いと思います。けれども、レーザー距離計にはこの様な規格が存在しなかったため、精度や測定範囲の規定はメーカー各社の「自社基準」にゆだねられ、公表された仕様を信じるしかありませんでした。その結果、基準の異なる製品が市場に出回ってしまいました。

基準が違う製品を比較しても、それは比較とは言えませんよね?

この状況を打開し、きちんとした”モノサシ”で製品を比較できるようにと誕生したのが、国際規格 ISO 16331-1 です。
詳細は、こちらをご覧ください。

弊社の現行販売品はすべて、この規格を満たしています。

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こちらのロゴが、目印です!

DISTO ISO Norm LOG 1204 en

 

Range up to 300m ~測定範囲 最大300m~


先ほどの繰り返しになりますが、DISTO S910の最大測定範囲は300mです!対象物が白い壁やプラスチック板などで、強い光のない適切な条件下で測定することができます。

屋外は、太陽光の影響がありますので、100m~150m程度が目安です。
X Range Power Tecnology – エックス レンジ パワー・テクノロジーの賜物です。

 

Vertical Compact Angle Encoder ±0.1° ~鉛直角の小型エンコーダ―~


この鉛直角エンコーダーは、従来から Leica DISTO (ライカ ディスト) シリーズに搭載されている傾斜センサー(チルトセンサー)とは、少し違います。鉛直角エンコーダ―の値は、3次元測定の演算に使用されます。傾斜センサーは、水平距離、高さ、高低差など従来からある機能の計算に使用されます。

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仕様も、下記の通り異なります。

【鉛直角の小型エンコーダー】
精度:±0.1°
作動範囲:-40°から80°

【傾斜センサー】
レーザービームまでの精度:-0.1° / +0.2°
ハウジングまでの精度:±0.1°
作動範囲:360°

 

レーザー距離計 Leica DISTO S910の製品情報は、こちら。

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