光学ファインダー、デジタルファインダーの違い

レーザー距離計の赤いレーザードットは、日中、外では見えません。そのため、ライカのレーザー距離計には、”デジタルファインダー” を搭載した機種が3つあります。

  • Leica DISTO D510
  • Leica DISTO D810 touch
  • Leica DISTO S910

「外ではレーザーが見えない」=「測定できない」

という現実を前提に、ライカでは製品づくりを続けてきました。その答えが、”デジタルファインダー” なのです。

ファインダーと言っても、現在市場には、2種類のファインダーがあります。

  1. デジタル ファインダー
  2. 光学ファインダー

ライカも10年前は、光学ファインダー搭載モデルを販売していました。しかし、下記に記した理由により、デジタルファインダーに切り替えています。

外で測る機種をお探しの方は、”ファインダー” という言葉だけでなく、それが “デジタル” なのか、”光学” なのか、見てみてください。

 

ファインダーは、2種類

現在販売されているレーザー距離計には、デジタルファインダーと光学ファインダーがあります。違いは、何でしょうか。

1.デジタル ファインダー

その名の通り、対象物を画面の上にデジタルで映し出す方法です。画面中央に十字の印 (クロスヘアと呼びます) があり、レーザードットが画面に見えなくても、「そこにレーザーが当たっています」ので、画面を見ながら、ボタン操作をし、測定をすることができます。

下記は、ディスプレイの表示イメージです。

 

2.光学ファインダー

光学ファインダーは、15年程前に採用した古い技術によるレーザー位置視認装置です。簡単に言うと、本体に組み込まれた望遠鏡をのぞきこんで測る方法です。

光学ファインダー “内蔵型” は、下記の写真のように、レーザー距離計側面についているのぞき穴から、対象物を見ます。そして、測定ボタンを押します。

写真でもお分かりのように、無理な体制でのぞきこむ必要がありますが、これでボタン操作をするは至難の技と言えます。これは、15年程前の技術的限界の様子と見ていただければと思います。

※ライカはデジタル化をしていますので、光学ファインダーの販売は、10年弱前に終了しています。

デジタルファインダー、光学ファインダーが開発、実用化されるより前に、発売発売されていたのは、磁石で望遠鏡をレーザー距離計に取り付けるタイプの外付けファインダーです。

高品質レンズを採用しいたため、後に販売される内蔵型よりもはっきり対象物が見え、測定ボタンも出来ると評価の高かったアクセサリーです。

しかし、この取り外し式のアダプターは光学であったことと、落下や紛失リスクが常にあり、光学式ファインダーに切り替わることになりました。

デジタルファインダーと光学ファインダーを比較すると、デジタルファインダーの方が、圧倒的に優位です。理由は、下記3つ。

  • 画面を見ながら測定できるため、使いやすい
  • 測りたい場所がはっきり見える
  • 本体だけ持って行けばよく、携帯性が高い

 

なぜ、デジタルファインダーなのか?

デジタルファインダーは、光学ファインダーの欠点を克服すべく、新たにライカが開発した新技術です。その欠点とは、

  1. 光学ファインダーをのぞきながらのボタン操作はしづらい!
  2. 光学ファインダーでは、結局測りたい場所が見えない!

既に説明した通り、”のぞきながら測定する” ことの大変さは、下記写真が、全てを語っています。光学ファインダーは、本体の側面についています。距離計が横向きになるので、その状態でボタンを押さなければならず、ブレたり、ボタンが押せなかったりします。

もう一つの、”結局測りたい場所が見えない!”というのは、レンズを通して見える範囲が小さく限られているため、屋外では特に、「結局どこなの?」という事態がよく発生するということです。

分かりやすい目印があればまだいいですが、その目印をレンズ内に捉えるにも一苦労…という場合も少なくありません。

一方のデジタルファインダーは、対象物をカラーで画面に表示します。1倍、2倍、4倍までズームでき、カメラモニターのようなイメージです。下記の写真は、DISTO D510のディスプレイ表示の様子です。

DISTO D810 touch / S910 のデジタルファインダーは、画面が大きく(3.2インチ)、解像度も高く、タッチパネル式で、画面のスクリーンショットもできます。

 

ライカはなぜ、ファインダー搭載機を作り続けているのか?

ライカがファインダーモデルを作り続け、何種類もラインナップを揃えているのは、屋外使用が前提とされる測量機器メーカーであることが大きく関係しています。

「外ではレーザーが見えない」=「測定できない」

ではなく、どうしたらできるのか。レーザー距離計は、測量機ではないので、誰にとっても使い勝手がいいツールにするには、どうしたらいいのか。

この試行錯誤の積み重ねが、そのままファインダー進化の歴史となりました。

屋外測定に関する問い合わせは、このようなことが多いです。

・レーザードットが見えないのだが、どうすればいいのか。
・測定範囲が40m (50m…等)の製品なのに、外では測れないのか。
・値段で選ぶべきではなかった… (ライカのデジタルファインダー付きに買い替えるよ。)

 

世界初のデジタル ファインダー

2007年、何度かの光学ファインダー改良の後、世界で初めてデジタルファインダーを搭載した『Leica DISTO A8』を発売しました。

今となっては、白黒のモニター表示に誰も驚かれなくなりましたが、「画面に映る!」「測定が格段しやすくなった!」ということで、長さを測る仕事のワークフローに変化が起こり始めました。

 

世界初のカラー版、デジタル ファインダー

2年後の2009年には、カラー版のデジタルファインダーを搭載した『Leica DISTO D5』『Leica DISTO D8』を相次いで発売しています。

カラーになると、またガラリと見え方が変わり、到底白黒には戻れないというくらいに進化した様子がうかがえます。

このあと、2013年にDISTO D5の後継機種として、解像度が高い現行モデル『Leica DISTO D510』、2014年には初のタッチパネル式レーザー距離計『Leica DISTO D810 touch』が登場し、現在に至ります。

まとめ

レーザー距離計のファインダーには、『デジタルファインダー』と『光学ファインダー』があります。外で使う方には必須のファインダーですが、両者の違いは明らかです。

ホームセンターなどに『Leica DISTO D510』の実機が置いてある場合は、お店の人にお願いし、ぜひ外に出て測ってみてください。(無い場合は、お店に依頼しましょう!)

室内では「こんなものか」と思われると思いますが、一度外で試すと、デジタルファインダーの威力を肌で体感できます。